TOP議長随想 > 平成28年11月 田中 愛国 長崎県議会議長

議長随想

〜「長崎創生」の真の実現に向けて〜

 昨年5月に第63代長崎県議会議長に就任いたしました田中愛国でございます。
 さて、昨今の我が国における社会経済情勢は、東日本大震災以降、大きな変革の時を迎え、とりわけ九州においては、本年4月の熊本地震により甚大な被害が発生し、厳しい状況が続いております。
 長崎県におきましても、急速な人口減少に歯止めがかからない中、県の財政運営は年々厳しさを増しております。その一方で、多発する甚大な自然災害への確かな備えや、教育、地域医療、健康福祉の真の充実など、県民の日々の生活の安全・安心を担保するためには、従来にも増して、きめの細かい施策の推進が強く求められています。
 このようなことから、私たちは、県民の負託を受けた本県議会が担う使命と役割、責任の重要性を強く認識し、行政の仕事のチェック機能だけでなく、政策立案機能をさらに充実させ、その活性化を図り、様々な課題への具体的な取組を強力に進めて、「長崎創生」を真に実現させなければならないと考えています。
 近年、我が国の景気は緩やかな回復基調を続け、好転の兆しが見えてまいりました。
 また、先ごろのリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックにおける本県出身の内村航平選手をはじめとする日本選手の大活躍により、4年後の東京オリンピック・パラリンピック開催の明るい希望も大きく膨らんできております。
 本県におきましても、一昨年、45年ぶりの開催となった「長崎がんばらんば国体・がんばらんば大会」、本年10月に開催された第29回全国健康福祉祭ながさき大会「ねんりんピック長崎2016」、昨年7月に世界遺産への登録が実現した「明治日本の産業革命遺産」や次の登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」、さらに、本年10月から始まりました、地元自治体、観光関係団体等とJRグループが協力して実施する国内最大規模の観光キャンペーン、「長崎デスティネーションキャンペーン」の開催など、県勢浮揚の明るい材料が続き、希望の光が見えてきております。
 加えて、本年4月20日、本県選出の国会議員をはじめ多くの方々のご尽力により念願の「国境離島新法」が可決・成立いたしました。日本一の離島県であり、多くの国境離島を擁する本県にとって本法成立の意義は誠に大きく、喜びと希望、これに過ぎるものはございません。心から感謝申し上げます。
 長崎県議会といたしましては、この機を活かし、引き続き、県当局と力を合わせて、産業の振興や雇用の創出などによる県民所得の向上や、九州新幹線西九州ルートの早期開業、離島・半島の振興、アジア諸外国との交流拡大など、「長崎創生」の真の実現に向けて全力で邁進してまいりたいと考えております。

長崎県議会議長
  た なか あい こく
  田 中 愛 国

プロフィール
生年月日
昭和19年5月12日
主な議員歴
平成7年4月〜長崎県議会議員(現在6期目)
厚生委員会委員長、農林水産委員会委員長、文教委員会委員長、監査委員等を歴任
平成27年5月  第63代長崎県議会議長に就任