全国都道府県議会議長会

14 インターネット・SNSを利用した犯罪を防止する取組の更なる強化について

令和7年7月23日 決定

 近年、SNS上の広告で著名人等をかたって金銭をだまし取る「投資詐欺」や恋愛感情を抱かせ金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」による被害が全国的に相次いでいる。
 また、「闇バイト」を利用した手口の犯罪は、特殊詐欺だけではなく強盗や監禁等にまで拡大し、国民の間に不安が広がっている。
 国においては、啓発動画、教育機関への防犯指導等による周知啓発、電話相談などによる対策に取り組んでいるが、SNSを利用した犯罪は後を絶たず、国民の不安解消に至っていない。
 よって、以下の措置を講ぜられたい。


(1) SNSへの関わり方や利用上の注意等について意識啓発を高める取組を行うとともに、闇バイトの実態についてより若者に訴求力の高い広報を実施すること。
(2) 若者が使い慣れているSNS等を利用した相談窓口を設置するなど、相談体制の拡充を図ること。
(3) 大規模プラットフォーム事業者等による広告審査の厳格化や違法・有害な虚偽情報に対する削除対応の迅速化など、実効性のある対応を促進すること。
(4) 秘匿性の高い通信アプリの運営事業者に対し、本人確認の徹底や、捜査において必要がある場合に個人情報等の公開を義務付けるなど、法整備等の検討を早急に進めること。