全国都道府県議会議長会

第182回定例総会を開催 -人口減少に打ち勝つ新たな地方創生の推進に関する決議など6件の決議、明年度政府予算編成に関する提言を決定-

令和7年10月30日

 10月30日(木曜)、神奈川・横浜ベイホテル東急において、第182回定例総会を開催しました。

 総会では、はじめに地元神奈川県の長田進治議長、藏内勇夫会長(福岡県議会議長)のあいさつの後、黒岩祐治神奈川県知事が歓迎のあいさつを述べました。

 続いて、高市早苗内閣総理大臣のメッセージを井下泰伸群馬県議会議長が披露、林芳正総務大臣の祝辞を原邦彰総務事務次官が代読した後、衆参両議院議長の祝電を事務局が披露しました。

 次に、自治功労者の表彰に移り、筒井タカヤ愛知県議会議員(在職50年)、喜多龍一北海道議会議員(在職30年)など、在職30年以上の永年勤続功労者43名を表彰し、渡辺淳也山梨県議会議長など、在職10年以上から25年以上までの永年勤続功労者319名を表彰しました。

 その後、新任正副議長の紹介に続いて、長田神奈川県議会議長が総会議長を務め、議事に入り、役員会提出の「人口減少に打ち勝つ新たな地方創生の推進に関する決議」、「地域経済の持続的な成長の実現に関する決議」、「地方税財源の充実確保に関する決議」、「防災・減災対策、国土強靱化の充実強化に関する決議」、「地方議会に関する地方自治法改正を踏まえた多様な人材が参画するための環境整備等に関する決議」、「東京電力福島第一原子力発電所事故対策に関する決議」を決定するとともに、各委員会の委員長による報告の後、「令和8年度政府予算編成に関する提言」を決定しました。

 なお、決議及び提言に係る審議に際し、金城克典大阪府議会議長から、「地方議会に関する地方自治法改正を踏まえた多様な人材が参画するための環境整備等に関する決議」の厚生年金への地方議会議員の加入に関する部分、地方自治委員会提出の提言に含まれる厚生年金への地方議会議員の加入に関する部分に反対する旨の発言がありました。

 また、明年秋に開催予定の第185回定例総会を九州ブロックの鹿児島県において開催することを決定し、これを受けて、園田豊鹿児島県議会副議長があいさつを述べました。

 以上で総会の議事が終了し、その他で、総務省から「地方公共団体の発注における適切な価格転嫁の実現に向けた取組」について説明を聴取し、田澤伸一山形県議会議長がクマの出没に関する対策のお願いについて発言しました。

 最後に、長田神奈川県議会議長が開催地としての御礼あいさつを述べ、閉会しました。

 総会終了後、神奈川県CIO兼CDOの江口清貴氏より、「防災×デジタルが目指すもの−餅は餅屋、酒は酒屋に茶は茶屋に−」と題する講演を聴取しました。

当日の様子


長田神奈川県議会議長

藏内会長(福岡県議会議長)

黒岩神奈川県知事

原総務事務次官

会議の模様

資料