全国都道府県議会議長会

身近な県議会を目指して

議長写真
令和6年11月
山形県議会議長

森田 廣




 山形県議会議長の森田廣でございます。
 
 10月31日の第179回定例総会では、皆様から御来県いただきまして、誠にありがとうございました。山形名物の芋煮やブランド米「つや姫」等、山形の味を御堪能いただけましたでしょうか。
 
 今回の定例総会では、株式会社SHONAI の山中氏から「地方の可能性を世界経済とつなぐ」と題して御講演をいただき、地方の可能性に希望を感じたところです。
 
 さて、地方議会の課題の1つとして、投票率の低下や議員のなり手不足等があげられます。本県議会では、県民の皆様に身近に感じていただけるように、議会活動の情報発信を行うとともに、議会への関心を高めるための取組を実施してまいりました。
 
 例えば、選挙権年齢の引下げを契機に、主権者としての政治参加意識を持ってもらうため、平成28年度から高校生や大学生等との意見交換会を開催し、これまで約2,300名の学生等に参加いただいております。
 
 また、県民の皆様から議場に足を運んでいただくため、平成28年度から山形交響楽団による議場演奏会を開催するとともに、併せて議会見学会を開催し、実際の予算特別委員会を傍聴していただいております。毎年幅広い年代の約100名の県民から参加いただ
き、「議会の役割等を知ることができ、議会により関心をもった」「県議会議員の仕事ぶりを見て、とても勉強になった」等の感想をいただいております。
 
 さらに、令和5年度には、女性や若手議員を主な構成委員とする「山形県議会女性・若者参画推進会議」を設置し、女性や若者を中心に県民の県議会への関心を喚起するとともに、議会への参画を促していくための検討を行ったところです。
 
 この会議における提言を受け、今年度から新たに、若者から県議会を身近に感じていただくため、県内の20代、30代の方等との意見交換会を開催します。また、新たに高校生による議場演奏会を開催するなど、今後、生徒・学生の部活動や若い世代の活動を発表する場として議場を提供していく予定です。設備面においても、今年度、議事堂内に保育スペースを整備しました。利用者の方からは「気軽に県議会を傍聴できるようになってよかった」と感想をいただいているところです。
 
 各都道府県議会の取組も参考にしながら、県民の皆様から県議会を身近に感じていただける県議会を目指して、時代に応じた取組をしてまいりたいと考えております。
 
 なお、来年は、山形県でさくらんぼなどの栽培開始から150周年を迎え、「やまがたフルーツ150周年」として、県産フルーツのプロモーションを展開いたします。是非、季節ごとのフルーツを味わいに、皆様のまたのお越しをお待ちしております。

山形県議会議長
森田 廣(もりた ひろし)

生年月日

昭和24年11月15日

主な経歴

平成11年4月〜
山形県議会議員(現在7期目)
文教公安常任委員会、総務常任委員会、予算特別委員会、議会運営委員会、新型コロナウイルス感染症対策特別委員会の各委員長を歴任
平成24年3月
第57代山形県議会副議長に就任
令和5年5月
第35代山形県議会議長に就任