全国都道府県議会議長会

県民の負託に応える県議会を目指して

議長写真
令和7年3月
鳥取県議会議長

浜崎 晋一




 鳥取県議会議長の浜崎晋一でございます。
 
 令和5年5月臨時会で議長に就任し、早いもので2年を迎えようとしています。この2年間を振り返ると、議長就任直後から、コロナ禍・物価高からの地域経済の立て直しや、令和5年夏の台風による災害など、困難な課題の連続でした。また、一部議員による不祥事も続き、議会の信頼回復にも心を砕いた2年間でありました。
 
 現在、本県の重要課題は、人口減少問題への対応です。本県人口は、直近の推計人口で戦後初めて53万人を下回り、県民生活に大きな影響が出ています。このため、議長に就任直後の6月定例会で特別委員会が設置をされ、地域経済や公共交通の維持、買い物環境の確保といった課題について、議会で集中的に議論したところです。
 
 また、議員定数等の見直しについては、長く本県議会の懸案でしたが、同時期に同じく特別委員会が設置され、私自身もその委員長として、次の統一地方選挙に向けた見直しの議論をいち早く開始をいたしました。その結果、県人口が減少する中、議員の数だけ変わらないのは県民の理解と納得が得られないと判断し、この度の2月定例会で、議員定数を2人削減することとしたところです。
 
 一方、人口減少と共に、選挙の投票率低下にも歯止めがかかっておりません。投票率の底上げには、これから有権者となる子どもたちへの主権者教育が大切であり、このため、本県議会の取組として、議員が県内の高校を訪問して生徒と意見交換を行い、議会や議員を身近に感じてもらう出前講座を昨年11月に初めて実施しました。この出前講座の取組は、生徒や学校からも評価をしていただき、議会として今後も続けていきたい考えです。
 
 なお、この出前講座は、鳥取県議会タスクフォースにその企画・実施を委任し、実現することができました。タスクフォースは、議長の特命事項を調査研究するため、当選1回目の議員7人から成るプロジェクトチームです。議会活性化のための議長選の公約で、会派を超えた若手議員の活躍の場として私が新たに設置したものであり、タスクフォースの皆さんの熱心な活動とその成果に感謝する次第です。
 
 この春で、令和5年4月の統一地方選挙から4年の任期の折り返しを迎えます。選挙で県民から負託を受けた者として、その期待に応える県
議会を目指し、志を同じくする議員の皆さんと共に、引き続き誠心誠意努めていく決意です。

鳥取県議会議長
浜崎 晋一(はまさき しんいち)

生年月日

昭和29年12月17日

主な経歴

平成19年4月〜
鳥取県議会議員当選(現在5期目)
教育民生常任委員会副委員長、産業振興調査特別委員会副委員長、総務教育常任委員会副委員長、広域連携調査特別委員会副委員長、総務教育常任委員会委員長、議会運営委員会委員を歴任
令和5年5月
第88代鳥取県議会議長に就任