〜住んでよし、訪れてよしの新潟県〜 選ばれる地域となるために

新潟県議会議長
皆川 雄二
第103代新潟県議会議長の皆川雄二でございます。
新潟県は南北に長く広大な県土を有しており、県内でも地域によって気候などに違いが見られます。私は県庁所在地の新潟市から100km程南下した魚沼市に住んでおりますが、今冬は久しぶりに大雪に見舞われました。特別豪雪地帯に指定されている当市では3m超の積雪となる地域も発生し、昔から雪には慣れているつもりの私も、住宅の除雪や移動に大変苦労いたしました。このような中、県では速やかに豪雪災害対策本部を設置し、被災市町村・地域への災害救助法及び県災害救助条例の適用を始め、除排雪の支援や交通インフラの確保など、正に住民生活や経済活動等に直結する支援活動に努めてまいりました。あらためて地方自治体としての役割の重要性を強く感じた次第です。
地方議会については、御承知のとおり、一昨年の地方自治法改正によって地方議会の役割・位置づけが明確化されたところであります。地方公共団体の重要な意思決定に係る議事機関として、その役割の重要性をより強く自覚するとともに、議会とは何かを住民にしっかり理解していただくためにも、開かれた議会にしていきたいと考えております。
とりわけ、人口減少に歯止めがかからない地方において、選ばれる地域となるためには、将来を担う若い世代や女性など、幅広い方々から地方自治について理解を深め、積極的に参画していただくことが必要であり、若い世代の方々に対して、小学生向け体験イベント「議会庁舎探検ツアー」や大学生との意見交換会など、議会をより身近に感じてもらうための取組を行っているところです。
また、議会のデジタル化に向けて、近年、タブレットの活用やペーパーレス化等を進めているところですが、昨年の2月定例会では規則を改正し、オンラインでの委員会出席を可能としました。地方自治法改正の目的の一つである開かれた議会に向けた、多様な人材の参画を図る取組の一環であり、実際に、2月定例会中に産休中の女性議員がオンラインで委員会に出席し、質疑を行いました。今後は、大規模災害時や感染症流行時等においても活用を検討してまいります。
当県では、「住んでよし、訪れてよしの新潟県」を基本理念に掲げております。成長力のある持続可能な社会を構築し、県内外の方々から魅力ある場として選ばれる新潟県の実現に向けて、二元代表制の一翼である議会が明るい未来への建設的な議論の舞台となるよう、今後も歩みを進めてまいります。
新潟県議会議長
皆川 雄二(みながわ ゆうじ)
生年月日
昭和42年6月8日
主な経歴
- 平成19年4月〜
- 新潟県議会議員(現在5期目)
厚生環境委員会、建設公安委員会、産業経済委員会、総務文教委員会、普通会計決算審査特別委員会、企業会計決算審査特別委員会の各委員長を歴任 - 令和6年7月
- 第103代新潟県議会議長に就任