住民に開かれた、活気あふれる議会運営を目指して

栃木県議会議長
池田 忠
本年3月、第112代栃木県議会議長に就任した池田忠です。
栃木県議会では全国に先駆け、通年議会を導入するなど、その機能の強化、充実に努めてきましたが、引き続き、二元代表制の一翼を担う議会が、その役割をしっかりと果たせるよう、取り組んで参ります。
さて、近年、気候変動の影響による集中豪雨など、災害の頻発、激甚化が進み、いつ、どこで、想定を超えた災害が発生してもおかしくないと言われています。
このような中、国は、首都直下地震や南海トラフ地震などの大規模災害の発生に備え、防災対策等の強化に向けた「防災庁」の設置を進めており、本県においても、県民の命や暮らしを守るためには、災害に強い県土を構築するとともに、国や市町等と連携を図りながら、災害対応力の強化に努めねばなりません。
本県議会では、災害発生後、迅速かつ円滑に議会運営等の正常化を図るため、「栃木県議会災害対応計画」を策定したほか、令和元年東日本台風を契機に特別委員会を設置し、今後の防災対策等の提言を盛り込んだ調査報告書をまとめました。また、災害時等における議会機能の維持・確保、政策立案・監視機能の更なる充実などを図るため、「栃木県議会ICT化推進計画」を策定し、全議員にタブレット端末を配備すること等により、情報の伝達・収集等の迅速化・効率化に取り組むとともに、オンラインでの委員会出席を可能としました。
さらに、未来を担うこどもたちの県政への関心を高める取組にも力を入れており、議員が中学校や高校を訪問し、生徒と意見交換等を行う県政ミーティングを実施するとともに、広報紙のリニューアルや、SNSを活用した情報発信を行い、多様な人材が参画し、住民に開かれた議会を目指しております。
今後とも、県民の命や暮らしを第一に考えるとともに、住民に開かれた、活気あふれる議会運営に、強い決意を持って取り組んで参ります。
本県は、豊かな自然、植樹から400年を迎えた日光杉並木街道など誇るべき歴史文化、そして、いちごや餃子、和牛に象徴される食など、魅力にあふれております。また、来春放送予定のNHK連続テレビ小説『風、薫る』では、私と同じ大田原市出身であり、「日本のナイチンゲール」と称される看護の先駆者・大関和(おおぜき・ちか)氏がモチーフの一人として描かれます。このドラマを契機に、大関氏の偉業が全国に広まり、医療や福祉への理解が一層深まるとともに、本県の観光振興にもつながることを心より願います。
栃木県議会議長
池田 忠(いけだ ただし)
生年月日
昭和30年8月7日
主な経歴
- 平成23年4月〜
- 栃木県議会議員(現在4期目)
県土整備委員会、農林環境委員会、文教警察委員会、生活保健福祉委員会、県政経営委員会、決算特別委員会、議会運営委員会の各委員長を歴任 - 令和4年3月
- 第116代栃木県議会副議長に就任
- 令和7年3月
- 第112代栃木県議会議長に就任