幸福度日本一の静岡県の実現に向けて

静岡県議会議長
竹内 良訓
本年5月、第118代静岡県議会議長に就任しました竹内良訓です。
本格的な地方の時代を迎え、地方自治体には、個性豊かで魅力ある自立した地域社会を築くことが求められています。
県民のニーズや地域の課題が多様化・複雑化する中、二元代表制の一翼として、県の重大な意思決定を担う県議会の役割や住民の負託を受けた議員の職務の重要性はますます高まっており、地域課題に迅速かつ的確に対応していく必要があります。
人口減少が喫緊に取り組むべき課題となる中、本県議会では、令和6年度に人口減少社会課題対応特別委員会を設置し、令和7年2月定例会においてデジタル人材の育成強化、多様な働き方の推進・多様な人材の確保など、8つの政策提言を知事に行いました。
今後は人口減少の進行に歯止めを掛ける抑制対策に加え、人口減少社会を前提に、豊かな生活を維持・向上させる適応対策にも力をいれていく必要があります。対策を考えるにあたっては、県と市町が一体となって“チーム静岡”として本県のあるべき姿を共有しながら進めてまいります。
また、県議会が県民にとって身近でわかりやすく開かれた存在となるよう、SNSを活用した情報発信、新聞折り込み等でお届けする「県議会だより」、本会議のインターネット中継など、県議会の活動の発信にも力をいれております。
あわせて、未来を担う子どもたちの県政への関心を高めるため小学生を対象とした「ふれあい親子県議会教室」を開催するほか、若者の生の声を聞く機会を得るべく、高校生・大学生との意見交換会を実施しています。
さて、11月には東京2025デフリンピックにおける自転車競技が伊豆市で開催されます。デフスポーツの機運醸成のほか、手話サポーターの養成、会場周辺に情報保障機器(音を光や振動、文字等で表現し、きこえない・きこえにくい人が日常生活を送るために作られた機器)を設置するなど、本大会に関わる全ての方々のおもてなしに努めます。
また、競争力のある富士山静岡空港の実現に向け、国際線の新規路線の誘致にも取り組み、昨年度は香港、7月には中国の青島との間に路線を開設しました。令和7年度は国内線・国際線合わせて12路線の就航を計画しています。加えて、空港隣接市町と連携し、新たな人の交流・モノの流れを創出するなど、空港を拠点とした地域の魅力づくりにも取り組んでまいります。
県議会の魅力を向上させるためには、伝統を重んじつつ、若手や女性の議員、議会事務局の職員が意見を言いやすい環境をつくることが必要です。県民感覚を重視し、ごく普通の目線と感覚で向かい合うことを忘れずに、議会の活性化に取り組む所存です。
静岡県議会議長
竹内 良訓(たけうち よしのり)
生年月日
昭和36年8月15日
主な経歴
- 平成19年4月〜
- 静岡県議会議員(現在5期目)
厚生委員会、産業委員会、総務委員会、議会運営委員会、逢初川土石流災害検証・被災者支援特別委員会の各委員長を歴任 - 令和3年5月
- 第120代静岡県議会副議長に就任
- 令和7年5月
- 第118代静岡県議会議長に就任