地域の灯りを未来につなぐために

高知県議会議長
明神 健夫
本年3月に第105代高知県議会議長に就任しました明神健夫でございます。
全国に先駆けて人口減少と少子高齢化が進む高知県では、中山間地域を中心に、地域の担い手不足や集落機能の低下など、厳しい状況に直面しております。人口減少は、地域の暮らしや産業、文化そのものにかかわる深刻な問題であると実感しております。
私はこれまで一貫して、中山間対策に力を注いでまいりました。どれだけ自然や地域資源に恵まれていても、若い世代が将来に希望を持てる働く場や暮らしの環境がなければ、地域への定着は難しくなります。地域資源を生かした産業を育て、安心して働き、暮らせる環境を整えることが、何よりも肝要であると考えるところです。
私の地元であります高知県津野町は、四万十川源流域に位置する、自然豊かな地域です。春の茶畑の若葉、朝霧に包まれる山あいの風景に触れるたび、この地域を次の世代にしっかりと引き継いでいきたいとの思いを強くいたします。そのためにも、人口減少問題に正面から向き合い、地域の活力を維持していくことが不可欠だと考えます。
現在、高知県では、人口減少問題を県政の最重要課題と位置づけ、若者や女性から選ばれる高知の実現を目指して、若者を中心とした所得向上、多様な人材が活躍できる環境実現を柱に施策を強化し、オール高知で取り組んでおります。併せて、消防広域化や県立高校の振興・再編など、人口減少下にあっても持続可能な公共サービスの提供体制を整備し、県民生活の質の向上を図る取組「4S プロジェクト」についても、果敢に挑戦を続けております。
県議会におきましても、令和6年6月に人口減少対策調査特別委員会を設置し、約2年にわたり議論を重ねてまいりました。本年6月定例会には、報告書が提出される予定であり、今後の人口減少対策を進めるうえでの重要な提言になると考えております。
人口減少は、一朝一夕で解決できる問題では決してありません。しかし、地域に目を向け、現場に寄り添いながら粘り強く取組を重ねていけば、必ずや道は開かれると信じております。
また、人口減少は本県だけの問題ではありません。本県が直面する課題は、全国の地域社会が向き合う課題でもあります。だからこそ、高知県が挑戦を重ね、その成果と教訓を全国に発信していくことにも大きな意義があると考えております。
本県の挑戦が、同じ課題に向き合う全国の地域にとって何らかの示唆となることを願いながら、今後とも「なせば成る、なさねば成らぬ何事も」を信念に、豊かな自然と文化、あたたかな人の営みが息づく高知を次の世代へ引き継ぐべく、歩みを重ねてまいります。
高知県議会議長
明神 健夫(みょうじん たけお)
生年月日
昭和24年2月22日
主な経歴
- 平成2年7月〜
- 高知県東津野村長(4期)
- 平成17年2月〜
- 高知県津野町長(1期)
- 平成23年4月〜
- 高知県議会議員(現在4期目)
議会運営委員会、総務委員会、商工農林水産委員会の各委員長、監査委員等を歴任 - 平成29年3月
- 第101代高知県議会副議長に就任
- 令和4年3月
- 第101代高知県議会議長に就任
- 令和8年3月
- 第105代高知県議会議長に就任
