全国都道府県議会議長会

12 むちうち症対策について

昭和45年7月29日 決定

 近年、自動車による交通事情は、ますます悪化の一途をたどり現在の社会生活のなかで、最も身近な問題となっている。特に交通災害のなかで近年むちうち症という新しい病気が多発しており、現在の進歩した医学を結集してさえ、いまだに完全治癒の方途がない実情であり、診断ならびに治療の方針さえ統一されておらず、患者はいつ治癒するともわからない病に日夜苦しみ、精神的な悩みと不安をかかえており、長期療養のため、極度の生活困窮にあえいでいる現状である。

 よって、次の措置を講ぜられたい。

(1) むちうち症に対する一貫した診断、治療社会復帰を行なう総合センターを早急に設置すること

(2) むちうち症が全治するまで、労災保険の適用を不当に打ち切る基準を設けないこと

(3) 交通事故被害者の生活を完全に保障するため、援護措置を講ずること