全国都道府県議会議長会

22 文化財保護対策の充実について

昭和45年7月29日 決定

 産業の発達にともない、開発事業が進められており、埋蔵されていた貴重な文化財がつぎつぎに発掘される一方、不幸にして破壊される事態も生じており、埋蔵文化財の価値と開発事業相互の相対立する処理に苦慮しているところである。

 よって、現行法をもってしては、その間の調整が困難であり、早急な解決は期待できないので、埋蔵文化財の保有等についての取扱基準、処理のための調整機関の強化等文化財保護法その他関係法令を早急に実情に即するよう整備するとともに、埋蔵文化財包蔵地の買上げ、保存施設(公立博物館)および発掘調査等に要する大巾な財源措置を講ぜられたい。