全国都道府県議会議長会

19 国鉄赤字ローカル線に対する措置について

昭和45年7月29日 決定

 国鉄はさきに、国鉄諮問委員会の答申にもとづく赤字ローカル線83線区の取扱いについては、経営上の観点からのみならず、各線区ごとに実態を十分に把握し、地元の実情に即応するよう地域住民の意向を尊重して対処する意向を明らかにしていた。

 しかるに、このほどこれら83線区についての実態調査結果を発表するとともに、他交通機関への代替による廃止を積極的に促進するがごとき態度を示したが、言うまでもなくこれら線区は、当該地域社会における基幹施設として、産業文化に大きく貢献するとともに、地域開発、住民生活の安定向上に大きな影響をおよぼすものである。

 よって、その取扱いにあたっては、すでに明らかにされた構想どおり、関係住民の納得のもとに、地域社会の実態に即応した結論をだされるよう慎重に配慮されたい。