全国都道府県議会議長会

21 過疎地域における乗合バス対策について

昭和45年7月29日 決定

 近年、社会経済情勢の変動にともない、山村地域の過疎現象は著しいものがあり、このため、これら地域における乗合バスは、利用人員の減少から赤字運行を余儀なくされ、その存廃が深刻な社会問題となっている。

 特に、山村地域における乗合バスは、学童通学など住民の交通利便はもとより、地域の振興発展に多大の役割を果しており、これが廃止に至れば、その与える影響は甚大であり、ひいては山村地域をますます過疎に追いやる結果となる。

 よって、山村地域における乗合バスの実態を速やかに把握するとともに、バス運行に対する助成措置の強化、代替交通機関の導入など過疎地域における交通機関の確保をはかるための強力な施策を講ぜられたい。