23 気象観測機能の強化について
昭和45年7月29日 決定
自然災害を未然に防止し、被害を最小限度とするためには、気象予報の適確かつ充足を期することが最も緊要である。
特に、海と山岳の地形条件の多彩な地域においては、局地的気象の変化も特殊の様相を呈し、雪害、融雪洪水、梅雨前線豪雨、台風水害など気象災害の発生要因は多岐にわたっている。
しかし、各地の気象台の現有施設だけでは精度の高い気象予報は極めて困難であり、最近の局地的豪雨災害、冬山遭難の多発などの実情からみて、観測機能の抜本的強化をはかる必要がある。
よって、次の措置を講ぜられたい。
(1) 自動記録付無線ロボット雨量計を大巾に増設し、特に主要河川の上流には必置すること
(2) 日本海側山頂に近代的なレーダー等の設備を有する気象観測所を設置すること