全国都道府県議会議長会

時代に適応した議会運営を目指して

議長写真
令和3年8月
静岡県議会議長

宮沢 正美




 本年5月に第114代静岡県議会議長に就任いたしました宮沢正美でございます。

 7月の本県熱海市の土石流災害の際には、全国から、被災者の救助や行方不明者の捜索にあたり力強い御支援をいただくとともに、義援金や救援物資等の御支援や温かい激励をいただき、さらには、全国都道府県議会議長会の定例総会において「梅雨前線に伴う大雨による土石流災害に関する決議」を採択していただきました。この場をお借りいたしまして厚く御礼申し上げます。

 また、7月以降も、全国各地で大雨等による災害が多発しており、犠牲になられた方々にお悔やみ申し上げるとともに、被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。

 新型コロナウイルス感染者の激増を受けて、本県では8月8日にまん延防止等重点措置が、さらに8月20日には緊急事態宣言が適用されました。私もホームページなどで県民の皆様に一層の感染防止対策の徹底を呼びかけているところですが、議会運営においても、本会議場への議員の入場調整などの感染防止対策に加え、6月定例会では、常任委員会での質問の事前通告による執行部の説明者数の削減や質問時間の短縮を要請するなど、さらなる対策に取り組んでいます。

 県民の皆さんには、感染症の収束に向けて、一層の対策に辛抱強く取り組んでいただくとともに、ワクチン接種を確実に進めることで、コロナ禍を乗り切り、一日も早く正常な社会経済生活を取り戻したいと考えています。

 さて、東京2020オリンピック、パラリンピック競技大会は、期待や懸念などの様々な思いの中で開催されたところですが、自転車競技の一部が本県で実施されました。コロナ禍のため、観客は制限せざるを得ませんでしたが、本県にゆかりの梶原悠未選手が銀メダルを獲得するなどの活躍もあり、その熱い盛り上がりを全国に発信することができました。この大会のレガシーとして、風光明媚で魅力ある地域にあふれる本県が、サイクリストの聖地となるよう取り組んでいきたいと考えています。

 現在、本県議会では、議会運営におけるペーパーレス化など改善に向けた検討を行っています。地球温暖化防止のため、全世界でカーボンニュートラルに向けた取組が進められ、さらにはコロナ禍で行動様式が変容する中、タブレットなどの情報端末を活用して、ペーパーレス化を図るとともに、有益な様々な情報を速やかに入手し、新たな情報として発信することで、議員活動ひいては県議会の活性化を図ることが目的であり、早期に運用を開始したいと思っています。

 今後も、本議長会の一員として、皆様と力を合わせて諸課題の解決に向けて全力で取り組んでいきたいと考えておりますので、御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

静岡県議会議長
宮沢 正美(みやざわ まさみ)

プロフィール

生年月日

昭和24年5月10日

主な議員歴

平成11年5月〜三島市議会議員(2期)
平成19年4月〜静岡県議会議員(現在4期目)
総務委員会委員長、企画文化観光委員会委員長、選挙区等調査特別委員会委員長を歴任
令和3年5月静岡県議会議長に就任