全国都道府県議会議長会

スピーディーで柔軟な議会運営を目指して

議長写真
令和4年2月
三重県議会議長

青木 謙順




 令和3年5月に、第111代三重県議会議長に就任いたしました青木謙順でございます。

 議長を拝命以来、新型コロナウイルス感染症に苦しめられている県民の命と暮らしを守っていくため、国の医療関係、経済再生といった予算を活用しながら、緊急会議を7回開催して迅速な予算審議を行うなど、新型コロナウイルス感染症対策に全力を挙げて取り組んできたところです。今後も通年議会である三重県議会の強みを活かし、コロナ対策を速やかに実行するための補正予算について審議をスピーディーで柔軟に行うなど、全力で対応するとともに、二元代表制の一翼を担う議会として、県民の負託に応えるべく、住民本位の政策決定や監視、評価、政策立案等に取り組んでまいりたいと思います。

 本県議会では、平成18年12月に都道府県議会として初めて議会基本条例を制定し、不断の議会改革による三重県議会のさらなる活性化、開かれた議会運営に向けて邁進してまいりました。

 このような変化の激しい中にあって、地方議会には、行政監視機能を一層向上させることに加えて、地域の皆さんの生の声を聴き、地域の課題に精通した議員で構成されている強みを活かして、現場に立脚した政策を立案し、提言するなど、政策形成機能を強化していくことがますます期待されているように思います。

 今年度は、議会のスマート化を検討するため、議会改革推進会議のもとで、令和3年3月に「スマート議会の在り方検討プロジェクト会議」を設置して、全議員に配付されたタブレット端末の運用方法やWeb会議の開催の検討など、議会におけるICT化への対応について議論を進めています。

 また、令和3年6月に県議会議員の政治倫理に関する検討を行うため、議会改革推進会議のもとで、「政治倫理に関する検討プロジェクト会議」を設置して、「三重県議会議員の政治倫理に関する条例」の改正等について検討を行っています。

 私は、県民の「命と人権」を常に意識しながら、コロナ禍においてもこれまでと同様に問題を放置せず、解決に向け取り組んでいきたいと考えています。令和3年9月には、三重県議会ホームページとフェイスブックにおいて、新型コロナウイルス感染症感染防止対策の徹底とともに、偏見や差別につながる行為、人権侵害、誹謗中傷等を行わないよう正副議長から県民の皆様にメッセージを発信しました。今後もSDGsの基本理念である「誰ひとり取り残さない」取組を念頭に様々な媒体を活用した情報発信をしていきたいと思っています。

 最後になりますが、三重県議会が身近で開かれた県議会となるよう、誠心誠意取り組んでまいる所存ですので、各都道府県議会の皆様方のご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

三重県議会議長
青木 謙順(あおき けんじゅん)

プロフィール

生年月日

昭和32年2月18日

主な議員歴

平成11年4月〜
白山町議会議員
平成15年4月〜
三重県議会議員(現在5期目)
県土整備企業常任委員会、教育警察常任委員会、健康福祉病院常任委員会、予算決算常任委員会の各委員長を歴任
令和3年5月
第111代三重県議会議長に就任