全国都道府県議会議長会

県民に親しまれる身近で開かれた議会を目指して

議長写真
令和4年5月
鹿児島県議会議長

田之上 耕三




 鹿児島県議会議長の田之上耕三でございます。

 昨年3月に歴史と伝統のある鹿児島県議会の第71代議長に就任し、1年が経過致しました。新型コロナウイルス感染症については、いまだ収束の兆しが見えず、長期にわたり厳しい状況が続いております。これまで県議会としては、感染拡大により影響を受けている事業者に対し、事業継続を図るための緊急支援金の支給を求める要請を知事に対して行うなど、慎重かつ迅速な対応に努めているところです。一刻も早い収束を願いつつ、引き続き、感染防止対策と社会経済活動の両立が図られるよう全力で取り組んでまいりたいと思います。

 鹿児島県議会では、政策立案機能の充実・強化を図るため、平成19年度に政策立案推進検討委員会を設置し、令和2年度までに、「多文化共生社会の実現に向けて」や「医療的ケア児・者の支援」など33項目について知事等に対し政策提言を行うとともに、「手話を言語として認識し普及する条例」など議員提案による政策条例の制定についても積極的に行ってまいりました。昨年度も「公文書管理機能の充実・強化」及び「産前・産後ケアの充実」の2つの提言を取りまとめ、知事へ政策提言を行ったところです。

 また、議会と県民との意見交換の場として、「あなたのそばで県議会」を平成23年度から実施しております。地域の現状や諸課題、振興策について、県民と直接、意見交換を行い、本会議等での審査のほか、知事に対する政策提言などに反映されるよう努めており、県民に親しまれる、身近で開かれた県議会を目指してまいりたいと思います。

 さて、昨年7月に奄美大島と徳之島が沖縄島北部と西表島とともに世界自然遺産に登録され、今年10月には第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会が、来年10月には特別国民体育大会及び特別全国障害者スポーツ大会が開催されます。全国から鹿児島県を訪れる皆様をおもてなしの心でお迎えし、鹿児島の食、観光、文化の魅力を十分に満喫していただけるよう県議会としてもより一層、農林水産業や観光の振興、地域活性化などに取り組んでまいりたいと考えております。

 今後とも県民を代表する議事機関として、常に県民の声に耳を傾け、県民の視点に立った開かれた議会となるよう、議会の役割と責任をしっかりと果たし、県政の推進・発展、地方議会の活性化に邁進してまいります。

鹿児島県議会議長
田之上 耕三(たのうえ こうぞう)

プロフィール

生年月日

昭和18年4月20日

主な議員歴

昭和62年4月〜
鹿児島県議会議員(現在9期目)
地域活性化対策特別委員長、福祉保健委員長、総務警察委員長、決算特別委員長、予算特別委員長、海外経済交流促進等特別委員長、監査委員を歴任
平成19年5月
第70代鹿児島県議会副議長に就任
令和3年3月
第71代鹿児島県議会議長に就任