全国都道府県議会議長会

議会の政策立案機能の強化について

議長写真
平成25年4月
千葉県議会議長

川名 寛章




 昨年7月に第66代千葉県議会議長に選出されました川名寛章でございます。

 また、昨年7月25日に開催されました全国都道府県議会議長会定例総会におきまして監事に就任し、それ以来、その使命と責任の重さに身の引き締まる思いであります。

 皆様方の御指導、御鞭撻を賜りながら、精一杯努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 平成23年3月11日の東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の事故から2年が経過しました。本県においては、被災地における液状化対策や震災を契機とした人口減少への対応など、復興に向けて多くの課題が残っている状況です。県議会としても、県民が1日でも早く、安全・安心な生活を送ることができるよう、今後とも復興支援に全力で取り組む所存です。

 さて、国では地方分権改革の推進を政府が一体となって取り組むために、平成25年3月8日に「地方分権改革推進本部」が設置されました。今後、国から地方への事務・権限の移譲が進むことが期待されますが、その中で県議会は、知事と議会の二元代表制の下、知事と対等の機関として、県の基本的な方針の決定や、事業執行の監視、政策提言・立案などを行うことになります。また、昨年9月の地方自治法改正により、議会において通年会期制の導入が可能となることや、自治体の長が臨時会を招集しないときは、議長が臨時会を招集することができることになりました。

 地方分権の進展とともに、県民の意見を県政に反映させる県議会の役割は、益々重要になりますが、その役割を果たすためには、県議会の政策立案機能の強化が必要と考えています。

 千葉県議会では、平成13年より議員提案による政策条例を制定しており、最近では「千葉県歯・口腔の健康づくり推進条例」(平成22年)、「千葉県体育・スポーツ振興条例」(平成22年)、今年2月には「千葉県がん対策推進条例」を制定しました。今後も、県民の意見を県の施策に反映させるため、議員による政策条例の提案を積極的に推進していきます。

 千葉県では、私も昨年秋に建設促進のチラシ配布を行った圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の県内区間(東金・木更津間約43キロメートル)が、4月27日に開通します。 圏央道は、首都圏の道路ネットワークを形成し、災害時には復旧ルートとなる道路であり、この開通をバネにして、地域経済の活性化などに全力で取り組みたいと考えています。

千葉県議会議長
川名 寛章(かわな ひろあき)

プロフィール

生年月日

昭和20年5月24日

主な議員歴

平成7年4月〜
千葉県議会議員(現在5期目)
都市水道常任委員会、総務企画常任委員会の委員長及び千葉県監査委員を歴任
平成24年7月
第66代千葉県議会議長に就任