全国都道府県議会議長会

都政の未来と地方自治の発展に向けて

議長写真
令和4年7月
東京都議会議長

三宅 しげき




 昨年7月に、東京都議会第50代議長に就任いたしました三宅しげきでございます。就任初日の7月23日は、東京2020大会の開会式に開催都市の議長として出席し、ここに至るまでの多くの方々の御尽力を思い起こし、感慨もひとしおでありました。東京大会の招致及び開催にあたり、多大な御支援、御協力を賜りました各道府県議会の皆様に改めて感謝を申し上げます。

 私は、中高生時代にバレーボール、大学時代はアメリカンフットボールと様々なスポーツに打ち込んできました。前回大会の1964年当時は中学3年生。部活仲間とともに、「東洋の魔女」と呼ばれた全日本代表の女子チームの球拾いをするという貴重な経験をしました。世界一の技を間近で見た感動は今も鮮烈に記憶に残っています。

 今大会はコロナ対策の観点から無観客開催の会場が多かったものの、世界記録や日本記録が次々と打ち出され、日本選手団もオリンピックで過去最多の58個、パラリンピックで51個のメダルを獲得するなど、全国の皆様の声援に最高の成績で応えた素晴らしい大会となりました。

 本年7月からは、東京2020大会1周年記念として、国立競技場でのセレモニーをはじめ、パラスポーツのエキシビションや東京レガシー・ハーフマラソンなど様々なイベントが開催されます。東京都議会といたしましても、東京大会のレガシーを継承し、今後とも誰もが身近でスポーツを楽しむことができる環境づくりを進めるとともに、大会の理念である多様性と調和を重んじ、お互いに尊重しあい、認め合うことのできる共生社会の実現に取り組んでまいります。

 さて、長きにわたる新型コロナ感染症の流行やウクライナ情勢等により、我が国の経済はかつてないほど深刻な影響を受けています。私はこれまで「中小企業の活性化」を最大の政治テーマとして、中小企業支援や商店街活性化に取り組んできたところですが、ポストコロナの取組として、中小企業の資金繰り支援や観光産業の振興など、経済の回復に向けた取組を進め都民生活の向上に全力を尽くす所存です。

 また、コロナ対策はもとより、防災対策、少子高齢化への対応など、各自治体に共通する重要課題は数多くあります。今後とも、都道府県議会の緊密な連携のもと、より良い議会運営と地方自治の発展に努めていきたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

東京都議会議長
三宅 しげき(みやけ しげき)

プロフィール

生年月日

昭和25年2月27日

主な議員歴

平成9年7月〜
東京都議会議員(現在7期目)
経済・港湾委員長及び予算特別委員長を歴任
令和3年7月
第50代東京都議会議長に就任