全国都道府県議会議長会

被爆地広島として

議長写真
令和4年8月
広島県議会議長

中本 隆志




 令和元年5月に広島県議会の第67代議長に就任いたしました中本隆志でございます。

 各都道府県議会の皆様方には、引き続き、ご指導とご助言を賜りますようお願いを申し上げます。

 さて、ロシアによるウクライナ侵攻など、世界が核兵器の脅威に晒されるなか、私ども広島県議会は、本年7月に米国訪問団を派遣し、本県出身の岸田総理、湯ア県知事とともに、ニューヨークで開催された核兵器不拡散条約・NPT運用検討会議に参加し、核軍縮の交渉現場に立ち会いました。さらに、NPT運用検討会議のサイドイベントとして、広島県主催のパネルディスカッションを開催し、核抑止への注目が高まるなか、核軍縮をいかに前進させていくのか、また米国、ロシア、中国など各国の核政策などについての議論を行いました。同時に、会場では広島県の核兵器廃絶に向けた取組などを紹介したパネル展示を行うなど、人類史上初の被爆地として、平和な世界の実現に向け、核軍縮、核不拡散が更に進んでいくよう訴えてきたところであります。

 8月6日には、広島への原爆投下から77年を迎え、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が挙行されましたが、広島を訪問されたグテーレス国連事務総長ともお会いし、被爆地広島の議長として、平和で核兵器のない世界の実現へ向けた取組をお願いいたしました。

 また、来年5月には主要国首脳会議であるG7サミットを広島で開催することが決定しました。県民と関係機関・団体、県及び市町が一丸となり、県全体の総力を結集し、広島の魅力と平和への願いの発信に向けて、オール広島で取り組んでまいります。広島での開催は、原子爆弾による壊滅的な被害からめざましい復興を遂げ、発展し続けている広島を舞台に、国際的な課題解決に向けて対話を重ねることで、新たな道筋を全世界へ強く示すことができると考えております。

 末筆ではございますが、全国都道府県議会議長会の皆様方におかれましては、是非、広島を訪問していただき、被爆の実相に触れていただきたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます

広島県議会議長
中本 隆志(なかもと たかし)

プロフィール

生年月日

昭和33年10月5日

主な議員歴

平成7年4月〜
広島県議会議員(現在7期目)
警察商工労働委員会委員長、建設委員会委員長、議会運営委員会委員長、広島県監査委員、予算特別委員会委員長,決算特別委員会委員長,広報委員会委員長を歴任
平成24年7月
第102代広島県議会副議長に就任
令和元年5月
第67代広島県議会議長に就任