全国都道府県議会議長会

北陸新幹線県内全線開業に向けて

議長写真
令和4年10月
石川県議会議長

石田 忠夫




 本年2月に、第104代石川県議会議長に就任いたしました、石田忠夫でございます。7月に開催された全国都道府県議会議長会定例総会において、歴史と伝統ある本会の副会長に選任されました。微力ながら、精一杯職責を果たす所存であります。

 私は20年前も議長を務めさせていただきましたので、今回は2度目の就任となります。就任から8ヶ月余りが過ぎましたが、今任期中には、6月に本県珠洲市で大きな地震が発生、また8月には全国の広い範囲で大雨が相次ぐ中、本県でも河川氾濫や浸水被害、土砂災害等が発生し、大きな被害を受けました。

 被害に遭われた方々に対して、心からお見舞いを申し上げるとともに、今もなお復旧に尽力されている関係者の皆様に心より敬意を表します。

 議会としても被害を受けた方々の再建支援や災害復旧を早急に進めるとともに災害に強い県土の強靭化対策に向けた様々な施策が、しっかりと実行できるよう、知事と連携を図りながら取り組んでいます。

 また、長引くコロナ禍に加え、ウクライナ情勢や、急激な円安の影響によるエネルギーや原材料価格の高騰等により、県民生活や社会経済活動に大きな影響を与え続けています。こうした課題に対しても、執行部における様々な施策が機を逸することなく実行でき、県民に評価されるよう、議会の役割をしっかりと果たしたいと考えています。

 さて、こうした中、本県にとっての明るい話題は、2024年春に迫った北陸新幹線の県内全線開業、福井県敦賀市までの延伸であります。7年前の金沢までの開業時には、大変多くの方々が本県にお越しいただき、北陸への観光がブームになるほどの盛況ぶりでした。

 さらに来年春には、富山県との共催でG7教育大臣会合が、秋には本県で国民文化祭が開催されます。金沢開業で得たこの大きな波をさらに大きな波にして、県下全域へ波及・持続させるための様々な取組みを県内市町と連携して進めております。全国の皆様を「おもてなし」する準備は、いよいよ待ったなしに迫ってまいりました。

 また、私の地元である能登には、世界農業遺産に認定された「能登の里山・里海」の豊かな自然や食文化、この地独特の祭り、伝統工芸、温泉など、人を引きつける魅力にあふれています。是非、皆様も能登へも足を運んでいただければと思います。

 私としても能登の魅力の一助となればとの思いを込め、今年、地元作家の美術作品を中心に展示する私設のギャラリーを開館いたしました。

 今後も、常に県民に思いをはせながら、皆様方からのご指導・ご鞭撻も賜りながら、開かれた議会、公正な議会運営はもとより、県勢の更なる発展のため、職務を全うしてまいりたいと考えております。

石川県議会議長
石田 忠夫(いしだ ただお)

プロフィール

生年月日

昭和17年12月21日

主な議員歴

昭和62年4月〜
石川県議会議員(現在8期目)
産業委員会、総務企画委員会、厚生環境委員会、予算特別委員会等の各委員長を歴任
平成14年3月
第81代石川県議会議長に就任
令和4年2月
第104代石川県議会議長に就任