全国都道府県議会議長会

より開かれた茨城県議会を目指して

議長写真
令和4年11月
茨城県議会議長

伊沢 勝徳




 昨年12月から茨城県議会の第114代議長を務める伊沢勝徳でございます。7月には全国都道府県議会議長会の副会長を拝命いたしました。誠に光栄であるとともに、職務の重要性と責任の重さを痛感しております。

 現在、新型コロナウイルス感染症の影響に加え、原油価格や物価の高騰、歴史的な円安等が続く中、県民の命と健康、そして暮らしを守ることを最優先に、感染拡大防止と社会経済活動の両立を目指していくことが喫緊の課題となっております。

 さらに、急激な人口減少やデジタル化の進展など、時代は転換点を迎え、県民生活や地域経済は大きく変わろうとしております。

 そうした中、私は「子どもたちの将来のためのまちづくり」を政治信条に掲げ、「今さえよければ良い、今の時代だけ良ければ良い」という身勝手な考えではなく、将来の主役である子どもたちが、生まれて良かった、育って良かったと思えるような持続可能な茨城づくりが重要であると考えております。

 さて、本県議会では、昨年3月に「茨城県議会改革推進会議」を設置し、答申に基づき、「議会審議の充実」や「ICT化の推進」、県民参画を促すための「休日議会の開催」や「県議会モニター制度の導入」など、議会改革の取組を積極的に進めてまいりました。また、これまで議員提案による20本以上の政策条例を制定しており、議会の政策立案機能を存分に発揮しております。

 こうした取組が評価され、本年6月に発表された早稲田大学マニフェスト研究所による「議会改革度調査2021」の総合ランキングにおいて、本県議会は、都道府県別で全国1位となりました。大変光栄なことであり、今後とも二元代表制のもと、時代の変化に柔軟に対応しながら執行部とともに互いに切磋琢磨し、県民の負託に応えられるよう、議会改革度1位の結果におごることなく、引き続き「開かれた県議会」に向けての取組を進めていきたいと考えております。

 少し茨城県の紹介をさせていただきますと、本県は、東京圏に近接していながら、水と緑に恵まれた多彩な県土を有し、都市的な生活と自然の豊かさの両方を享受できる暮らしやすい環境を備えております。また、豊富な食材とともに、日本三名瀑に数えられる「袋田の滝」、日本三名園のひとつである「偕楽園」、全国2位の面積を誇る「霞ヶ浦」など多くの観光名所を有しております。

 来年は、G7の内務・安全担当相会合が水戸市で開催されるほか、第46回全国育樹祭、JRグループと実施する茨城デスティネーションキャンペーンも予定されております。多くの皆様にお越しいただけることを願っております。

 最後になりますが、今後とも、県民を代表する議事機関として、県民の皆様が県議会への関心を広げ、参画を促し、「より開かれた茨城県議会」に向けての取組を進めてまいる所存ですので、引き続き各都道府県議会、全国都道府県議会議長会の皆様方のご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

茨城県議会議長
伊沢 勝徳(いざわ かつのり)

プロフィール

生年月日

 昭和45年11月22日

主な議員歴

平成15年1月〜
茨城県議会議員(現在5期目)
 文教治安委員会、土木企業委員会、総務企画委員会、議会運営委員会、決算特別委員会、予算特別委員会の各委員長及び茨城県監査委員を歴任
令和元年12月
第113代茨城県議会副議長に就任
令和3年12月
第114代茨城県議会議長に就任