全国都道府県議会議長会

ワンヘルスの世界的先進地を目指して

議長写真
令和5年3月
福岡県議会議長

桐明 和久




 昨年6月に第72代福岡県議会議長に就任いたしました桐明和久でございます。

 長引くコロナ禍に加え、円安、物価・エネルギー価格の高騰、大規模災害や鳥インフルエンザの発生などが、私たちの生活や社会経済に多大な影響を及ぼしております。新型コロナウイルス感染症については、感染対策と経済対策の両立を図り、コロナとの共生に向けた取り組みについて引き続き対応してまいります。

 さて、新型コロナウイルス感染症や鳥インフルエンザのような人と動物の共通感染症の再発を防ぐためには、人と動物の健康、そして環境の健全性を一つのものとして守る「ワンヘルス」の実践が大変重要となってまいります。

 そうした中、本県では全国に先駆けた取り組みとして、人獣共通感染症等ワンヘルスの課題に取り組む基本方針等を定めた「福岡県ワンヘルス推進基本条例」を令和2年12月に議員提案で制定し、昨年9月にはワンヘルスの取組の実効性を確保するため「環境と人と動物のより良い関係づくり等福岡県におけるワンヘルスの実践促進に関する条例」を制定したところであります。さらに、昨年11月には、福岡市内において、獣医学における最大規模の学術会議第21回アジア獣医師会連合(FAVA)(会長:藏内勇夫県議)大会が、“One Health”国際フォーラム2022と同時開催され、また、ワンヘルスの実践活動を本県からアジアへ、そして世界に広げる拠点となる国際機関「FAVA ワンヘルス福岡オフィス」の開設が決定したところでもあり、今後も本県がワンヘルスの世界的な先進地となることを目指してワンヘルスの推進に取り組んでまいります。

 その他にも、本年4月に行われる統一地方選挙に向け、女性や若い世代の方など、誰でも公職を目指し、政治に直接参画できる環境づくりの一つとして、昨年6月に都道府県議会で初めて「福岡県における議会関係ハラスメントを根絶するための条例」を議員提案により制定いたしました。今後は、議員等に対する研修や弁護士等の外部有識者に相談できる体制の整備など、ハラスメント根絶に向けた取組を実施してまいります。

 少し本県のPRをさせていただきますと、今年1月に、福岡県アンテナレストラン「麹町なだ万福岡別邸」が東京にオープンいたしました。食を通じて魅力あふれる福岡を体感できる拠点となっています。全国茶品評会で度々受賞しております私の地元八女市の八女茶も提供していますので、皆様方におかれましても、東京を訪れる際には是非お立ち寄りいただき、福岡県の魅力をご堪能いただきますようご案内申し上げる次第であります。

 最後になりますが、二元代表制の一翼を担う県議会の公正かつ円滑な運営に努め、さらなる議会改革に取り組んでまいりますので、今後とも各都道府県議会並びに全国都道府県議会議長会の皆様のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。

福岡県議会議長
桐明 和久(きりあけ かずひさ)

プロフィール

生年月日

昭和33年10月3日

主な議員歴

平成23年4月
福岡県議会議員に初当選(現在3期目)
国際交流推進対策調査特別委員会副委員長、景気・雇用対策調査特別委員会副委員長、農林水産委員会委員長、広域・先端行政調査特別委員会委員長、議会運営委員会委員長を歴任
令和4年6月
第72代福岡県議会議長に就任