全国都道府県議会議長会

議会改革の新たなステージ −策定から実行へ−

議長写真
平成25年5月
徳島県議会議長

杉本 直樹




 本年3月に第87代徳島県議会議長に就任し、大変光栄であるとともに、その使命と責任の重さを痛感し、身の引き締まる思いであります。

 今、我が国では、安倍内閣が打ち出す「アベノミクス」への期待感から円安・株高が進行するなど、景気回復に向けた明るい“兆し”が見えてまいりましたが、東日本大震災からの復興をはじめ、長引くデフレや人口構造の激変など大きな課題を抱えております。本県においても、基幹産業である農林水産業の振興とTPP問題への対応、南海トラフの巨大地震に迎え撃つための体制整備の強化、本四道路への全国共通料金制度の導入を見据えた対策など、平成25年度はまさに命運を決する重要な年となります。

 とりわけ、四国の悲願でもある本四道路への全国共通料金制度の導入が平成26年度にも実現の見込みとなり、産業振興はもとより観光交流の促進、農林水産物の販売拡大など、まさに千載一遇のチャンスを迎えております。

 この好機を最大限に活かすため、県議会としては、本年3月に広域交流対策特別委員会を設置し論議を開始したところであります。また、県を挙げた取り組みとすべく、幅広い叡智を結集できる体制整備を求めた結果、4月には知事が「本四高速全国共通料金導入“挙県一致”対策協議会」を立ち上げ、早速に会議が開催され、各団体のトップの方々といっしょに私も参加し、本県の総力を結集した取り組みを加速させることで一致したところでございます。

 また、県議会では、昨年度を「改革元年」と位置付け、議会における最高規範である「議会基本条例」の制定や全国初となる「議会改革行動計画」の策定など議会改革に取り組み、今年度からは本格的な「実行段階」へと移っております。今後、我々議員は「議会改革行動計画」を常に念頭におき、その目標が達成されるよう全力で取り組みを進めてまいりたいと考えております。

 最後になりますが、今後とも、県民福祉の向上と県勢飛躍・発展のため誠心誠意努力を重ねてまいりますとともに、真の地方分権社会の実現に向けて、全国都道府県議会議長会の皆様とともに全力で取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

徳島県議会議長
杉本 直樹(すぎもと なおき)

プロフィール

生年月日

昭和16年6月26日

主な議員歴

平成3年4月〜
徳島県議会議員(現在5期目)
土木常任委員会、同和・環境保全対策特別委員会、特定交通対策特別委員会、経済常任委員会、議会運営委員会の各委員長を歴任
平成22年3月
第95代徳島県議会副議長
平成25年3月
第87代徳島県議会議長