全国都道府県議会議長会

A new day with no mistakes

議長写真
令和5年10月
徳島県議会議長

岡田 理絵




 徳島県議会第97代議長に就任いたしました、岡田理絵でございます。また、6月には、創立100周年を迎えた全国都道府県議会議長会副会長に選任いただきました。誠に身に余る光栄であり、心より感謝申しあげます。徳島県議会において初めて、全国都道府県議会においても5人目の女性議長として、就任してから5か月を迎え、その職責の重さを感じながら、日々研鑽を積んでいるところでございます。

 初当選から17年、私の心には、常に私を励まし前進する力を与えてくれる女性が二人います。一人は人生の友、アン・シャーリー。カナダの作家、L・M・モンゴメリーが書いた、出版115周年を迎える「赤毛のアン」の主人公の名前です。物語の舞台はカナダ東部に位置するプリンスエドワード島です。州都シャーロットタウンは、1864年に最初のカナダ建国会議が開催され、カナダ発祥の地と呼ばれています。私も、36年ほど前にその憧れの地を訪れました。この物語から、新しいことに挑戦する勇気、家族の愛情、感謝し思いやる心、社会へのかかわり方、歴史と文化を守り、そして自然とともに生きるすばらしさを学びました。

「Isn’t it nice to think that tomorrow is a new day with no mistakes in it yet?」(「Anne of Green Gables」より)。アン・シャーリーの「明日がまだ何も失敗のない新しい日だと思うとうれしくない?」(村岡花子訳)という言葉に励まされ、前に向かって挑戦する勇気を胸に議員としての日々を歩んでまいりました。

そして、この言葉を実現させたのが、もう一人の人、緒方貞子さんです。日本人初、女性初の国連難民高等弁務官をつとめた緒方氏の、徹底した現場主義の仕事ぶりが、議員としてのあるべき姿を示してくださいました。私のモットーは、現場主義です。最前線で対応されている方々に、現場で直接お話をお伺いし、その思いや、願いを受け止め問題解決につなげることが私の使命だと考えています。県民の皆様方の声に耳を傾け、県政発展と県民福祉の向上のため、現場主義を大切に、全力で頑張っています。

多様性を認め合う社会の実現のため、女性議員として、持続可能な徳島をめざし、SDGs達成に向けた未来志向の取組を実践し、皆様とともに力を合わせウェルビーイングを実感していただけるよう、元気な阿波女、取り組む決意です。

結びになりますが、二元代表制の一翼を担う県議会の公正かつ円滑な運営に努め、さらなる議会改革に取り組んでまいりますので、今後とも各都道府県議会並びに全国都道府県議会議長会の皆様のご理解とご支援をよろしくお願い申しあげます。

徳島県議会議長
岡田 理絵(おかだ りえ)

生年月日

昭和40年8月13日

主な経歴

平成19年4月〜
徳島県議会議員(現在5期目)
環境対策特別委員会、経済常任委員会、県土整備常任委員会、地方創生対策特別委員会、議会運営委員会、総務常任委員会の各委員長を歴任
令和2年3月
第105代徳島県議会副議長
令和5年5月
第97代徳島県議会議長