全国都道府県議会議長会

若者が関心を持つ議会を目指して

議長写真
令和6年2月
岩手県議会議長

工藤 大輔




 令和5年9月に、第54代岩手県議会議長に就任しました工藤大輔です。

 令和6年能登半島地震で犠牲になられた方々に心からお悔やみ申し上げますとともに、被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

 甚大な被害をもたらした東日本大震災津波から間もなく13年が経過しますが、全国から多大なる御支援をいただき、復興は着実に進んで参りました。この経験や教訓を生かしながら、御恩をお返しできるよう、能登半島地震からの復旧・復興に向け全力で支援して参りたいと考えております。

 さて、昨今の地方議会を取り巻く状況を見ますと、議員のなり手不足や若者の政治離れなど、様々な課題を抱えています。こうした中、全国都道府県議会議長会等三議長会は、地方議会に関する地方自治法改正を踏まえた主権者教育の推進に関する決議を採択したところです。

 本県議会では、選挙権年齢の引き下げを契機として、これまで、親子県議会教室や若者向けポスターデザインコンテストなど、若者の議会への理解・関心を高める取組を積極的に進めてきました。人口減少が深刻化する中、将来の地方自治を担うこととなる若者が政治に関心を持ち、自らの意思で政治に参加することがより重要であると考え、若者に県議会を更に身近に感じてもらうため、来年度から新たに、学校に議員が直接出向き議会や議員活動などについて分かりやすく説明する出前講座を開催することとしています。
 
 また、本県議会では、国際リニアコライダーの実現に向け、全国都道府県議会議長会や関係県議会と連携しながら、国への要望活動などに取り組んで参りました。

 国際リニアコライダーは、科学技術立国と科学外交の実現や、高度な技術力に基づくものづくりの競争力強化など、我が国の成長戦略に貢献する極めて重要な計画です。特に、建設候補地である東北では、国際的なイノベーション拠点の形成等が進むことが期待されております。これにより、世界に開かれた地方創生、東日本大震災津波からの創造的復興が実現し、ひいては日本の成長にも資するものと確信しており、誘致実現に向け、関係機関と連携して参ります。
 
 今後も引き続き、二元代表制の一翼を担う県議会の公正かつ円滑な運営に努めるとともに、多様な人材の議会への参画など更なる議会改革に取り組んで参りますので、全国都道府県議会議長会並びに各都道府県議会の皆様の御理解と御支援をお願い申し上げます。
 

工藤 大輔(くどう だいすけ)
岩手県議会議長

生年月日

昭和45年10月25日

主な議員歴

平成11年4月〜
岩手県議会議員(現在7期目)
議会運営委員会、総務委員会、予算特別委員会の各委員長などを歴任
平成27年9月
岩手県議会副議長に就任
令和5年9月
岩手県議会議長に就任