全国都道府県議会議長会

先駆的に行動する北海道議会を目指して

議長写真
平成25年9月
北海道議会議長

加藤 礼一




 本年6月、第29代北海道議会議長に就任いたしました加藤礼一でございます。

 また、7月に開催された全国都道府県議会議長会の定例総会において、伝統ある本会の副会長に選任され、その使命と責任の重さを痛感しているところであり、微力ながら精一杯その職責を果たしてまいる所存であります。

 北海道は、急速に進む人口減少や少子高齢化に加え、厳しい経済・雇用情勢、電力供給の制約、環太平洋経済連携協定(TPP)の影響に対する懸念など、多くの課題に直面しています。

 私は、これらの課題に対して、我々北海道議会が、議事機関としての従来のチェック機能に止まらず、パイオニア精神を持った政策集団として、積極的に様々な政策提言を行っていくべきとの思いを込め、北海道議会議長就任にあたり、「先駆的に行動する北海道議会を目指して、最善の努力をしてまいる」と決意表明いたしました。

 私がこれまで力を注いできた台湾との国際交流の拡充をはじめ、相次ぐ国際航空路線の開設や北海道新幹線の開業及び札幌延伸の認可・着工、再生可能エネルギー事業の広がり、安全・安心な食や農業など、北海道の将来につながる様々な動きを見極め、地域のために北海道議会が先行して取り組むことが求められていると考えており、こうした動きを加速させる牽引役として全力を尽くす所存であります。

 また、東日本大震災からの復興を後押しするとともに、地域に新たな活力を生み出すためには、原子力発電所やTPPを巡る問題など共通の課題を抱え、歴史的つながりの深い北海道と東北地域との関係が今後ますます緊密なものとなるよう、議会レベルにおいても様々な分野において連携を強化し、両地域が一体となって課題に取り組む必要があると考えております。

 さらに、議会改革の一環として、一般質問における一問一答方式の導入や通年議会の開催などについても、他の都府県の事例を踏まえて検討を進め、優れた取り組みについては積極的に導入し、北海道議会に対する道民の期待と信頼に応えてまいりたいと考えております。

 最後になりますが、動物の自然な生態が見られる行動展示を全国に先駆けて実施し、入園者数を飛躍的に増加させた私の地元旭川の旭山動物園のように、先駆的な発想・着眼点をもって北海道議会ひいては全国都道府県議会議長会の発展・飛躍のために全力で取り組んでまいりますので、皆様の御支援、御協力を心よりお願い申し上げます。

北海道議会議長
加藤 礼一(かとう れいいち)

プロフィール

生年月日

昭和28年6月27日

主な議員歴

平成7年4月〜
北海道議会議員(現在5期目)
議会運営委員会、食と観光対策特別委員会、北方領土対策特別委員会の各委員長を歴任
平成25年6月
第29代北海道議会議長に就任