全国都道府県議会議長会

議会改革へあくなき挑戦

議長写真
平成25年10月
長崎県議会議長

渡辺 敏勝




 昨年7月に第62代長崎県議会議長に選出されました渡辺敏勝でございます。

 また、本年7月30日には全国都道府県議会議長会の副会長に就任させていただき、身の引き締まる思いで活動を展開しています。

 本県議会では、一昨年の4月の改選後、2元代表制の責任ある県議会として、議会改革の動きを加速させ、県民の負託にこたえ身近で信頼できる議会を確立し県民の幸福へ寄与するため、昨年3月に議会基本条例を制定するなど数々の改革に取り組んでいます。

 昨年の5月には、全国の都道府県に先駆けて、「通年議会」を導入し、一度知事が招集したあとは、年間を通じて、議長の判断でいつでも本会議を開くことができるようにしました。

 常任委員会においては、これまでの審査日数を大幅に増加させ、特定課題の集中審査や参考人招致、議員発議による条例制定や、連合審査等を積極的に行うとともに、決算審査においては、都道府県議会で初めてとなる「事業仕分け」を行うなど、県民が納めた税金の有効活用をチェックしました。

 また、今回の議会改革において、新たに「広聴広報協議会」及び「条例制定検討協議会」を設置しました。

 広聴広報協議会では、新聞広報を大幅に拡充するとともに、本年8月に新上五島町と佐世保市の2か所で「かたろうで県議会」と銘打った議会報告会を開催し、11月定例月議会からはインターネットの動画サイト「ユーストリーム」を活用した委員会の中継を開始する予定です。

 議員提案条例については、条例制定検討協議会提案による、「障害のある人もない人も共に生きる平和な長崎県づくり条例」と、総務委員会提案による「みんなで取り組む災害に強い長崎県づくり条例」の2件の条例を制定することができました。

 なお、通年議会の実施による、議員の登庁の増加に伴う経費の増加を抑えるため議会活動に伴う経費の削減も行いました。

 また、厳しい経済情勢が続く中、地方分権の進展に合わせて、県職員の意識改革も求められており、県民の目線に立って、さらなる改革に取り組んでいかねばなりません。

 本県は、人口流出、厳しい雇用状況、県民所得の低迷などの課題を抱えていますが、これらの解決に向けて「現状に甘んずることなく、昨日より今日を良くし、今日より明日を良くすることへのあくなき挑戦」を続けていき、県民から信頼される県議会となるよう頑張っていく決意です。

 最後になりますが、全国都道府県議会議長会の皆様とともに真の地方分権社会の実現に向けて、全力で取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

長崎県議会議長
渡辺 敏勝(わたなべ としかつ)

プロフィール

生年月日

昭和22年11月28日

主な議員歴

平成15年4月〜
長崎県議会議員(現在3期目)
環境生活常任委員会の委員長及び文教常任委員会、農林水産常任委員会、議会運営委員会、決算審査特別委員会、県庁舎整備特別委員会の各副委員長を歴任
平成24年7月
第62代長崎県議会議長に就任