真の両輪を目指して
青森県議会議長
阿部 広悦
昨年12月に第79代青森県議会議長に就任いたしました阿部広悦でございます。さらに、同月には、全国都道府県議会議長会の副会長に選任されました。誠に光栄でありますとともに、責任の重さを感じております。
さて、農業・農村政策やエネルギー政策など、我が国の重要政策に大きなうねりが押し寄せております。このようなときほど、県議会は、執行機関とともに二元代表制の一翼として、政策提言や国に対する働き掛けなどを積極的に行い、その役割を十分に果たしていかなければなりません。
議会と執行機関の関係は、車の両輪に例えられることがありますが、私には、その両輪が、ややもすれば、自転車の前輪と後輪の関係になってはいないかと感じる面もあるところです。
県議会が、「真の両輪」として、その役割を発揮していくためには、県民の意思を的確に把握し、県政に適切に反映させるとともに、県民に開かれ、信頼される議会の構築に一層努めていかなければなりません。また、執行機関に対し、言うべきことは言うという姿勢を常に持っていなければなりません。
本県議会におきましては、昨年6月に、「青森県議会基本条例」を制定いたしました。本条例は、2年余りの年月をかけ、様々な議論を経て策定したものであります。
本条例を踏まえ、開かれた議会を目指し、委員会を原則公開とするとともに、定例会ごとに議長の記者会見を行い、また、これまで本会議のみで行われていたインターネット中継を特別委員会でも行うこととしました。さらに、議会広報の充実を図るため、広報図書委員会を立ち上げるなど、様々な取り組みを行っているところです。
議会事務局の職員数に限りがあるという中にあり、「真の両輪」は、一朝一夕になし得るというものではありません。しかしながら、日々の地道な積み重ねにより、軸を同じとした両輪になるものと信じております。
私としては、議員一人一人が、県民の代表機関としてその負託にこたえられるよう、また、「真の両輪」を築くよう、議員の責務を自覚し、日々研さんし、諸課題に取り組んでいかなければならないと考えております。
最後になりますが、このような様々な想いを胸に、全国都道府県議会議長会の副会長として、少しでも貢献ができればと考えておりますので、今後とも皆様方の温かい御指導、御鞭撻を切にお願い申し上げます。
青森県議会議長
阿部 広悦(あべ ひろえつ)
プロフィール
生年月日
昭和23年1月18日
主な議員歴
- 平成10年7月〜
- 青森県議会議員(現在5期目)
建設公営企業委員会、商工観光労働委員会、総務企画委員会、環境厚生委員会、予算特別委員会、図書室運営委員会、商工労働観光エネルギー委員会、議会運営委員会の各委員長及び監査委員を歴任 - 平成25年12月
- 第79代青森県議会議長