全国都道府県議会議長会

「ともに生きる」鳥取県づくりを目指して

議長写真
平成26年7月
鳥取県議会議長

野田 修




 昨年9月、第83代鳥取県議会議長に就任いたしました野田修でございます。また、全国都道府県議会議長会の理事を拝命し、その使命と責任の重さに身の引き締まる思いであります。皆様方の御指導、御鞭撻を賜りながら、全力でその職責を果たしてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 今、我が国は世界に類をみないほどの本格的な人口減少社会に突入しており、特に鳥取県は全国を上回るペースで人口減少が進むことが予想されています。こうした急速な人口減少は、経済成長力の低下と社会保障負担等の増大を招くなど、大きな課題となっており、今後、定住人口の減少を可能な限り食い止め、持続可能な地域社会を構築するために、県民の視点に立って幅広い民意を集約する議会の役割と責任は益々重要なものとなってきております。

 鳥取県議会は、これまで積極的に議会の活性化を図り、その権能を最大限発揮できるよう努めてまいりました。例えば、代表質問を行った議員以外で希望する議員は全員、本会議で一般質問できることとするなど、活発な議論を通じて積極的に政策立案、政策提言を行うとともに、本会議や委員会のインターネット等での中継、議員ごとの議案に対する賛否状況の公開、政務活動費の収支報告書等の公開など情報公開の推進を行ってまいりました。また、知事と大いに議論し、緊張関係を保ちつつ、協力すべきところは一致協力して県政の運営に取り組んでまいりました。

 今後も、県民の様々な立場の代表からなる議会として、県政に県民の多様な意見を反映させ、県民の負託に今まで以上にこたえるため、より一層の自己改革に取り組み、遺憾なくその使命を達成できるよう最善の努力をいたす所存であります。

 鳥取県は、障がい者への理解と共生を県民運動として推進する「あいサポート運動」の発祥の地であり、昨年10月には、手話を言語と位置づけた全国初となる手話言語条例が全会一致で可決成立しました。議会においても、同条例の制定に先駆け、平成24年6月定例会から本会議のインターネット等での中継の際に、手話通訳映像を挿入し、誰もが議会活動に参画しやすい環境の整備に努めております。

 今年は、第14回全国障がい者芸術・文化祭とっとり大会が7月12日から11月3日まで開催されています。美術・文芸作品の展示、音楽、演劇、ダンスなど、障がいのある人もない人も一緒になって楽しめるアートの祭典です。皆様方のご来県を心からお待ちしております。

鳥取県議会議長
野田 修(のだ おさむ)

プロフィール

生年月日

昭和17年10月27日

主な議員歴

平成11年4月〜
鳥取県議会議員(現在4期目)
経済産業常任委員会、教育民生常任委員会、福祉生活病院常任委員会、議会運営委員会の各委員長等を歴任
平成25年9月
第83代鳥取県議会議長に就任