全国都道府県議会議長会

さらなる議会改革に向けて

議長写真
平成26年10月
奈良県議会議長

山下 力




 本年7月に第95代奈良県議会議長に選出されました山下 力でございます。

 昨年7月からは、全国都道府県議会議長会の理事を仰せつかり、微力ながら地方自治の発展に取り組んでおります。今後とも、皆様のお力添えを賜りながら精一杯努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、執行機関に対する監視機能の強化や政策立案活動の充実など、地方議会の果たすべき責務の重要性が増大している中、政務活動費の透明性の確保など地方議会に注がれる視線は厳しく、これらに的確に対応するためにはこれまで以上に議会改革に努めなければなりません。私自身、昨年7月の議長就任以来、これまでの議会改革の歩みを止めることなく、さらに着実に前進させていくことが重要との思いで取り組んでまいりました。

 奈良県議会では、平成22年11月第300回定例会において「奈良県議会基本条例」を制定して以来、その具体化に向け県民に開かれた議会運営や議会の機能強化をめざし、議会改革の取組みを進めているところです。本条例に基づき設置した「政策検討会議」や「議会改革推進会議」での活発な議論を活かし、県内の地方議会議員が一堂に会しこれからの地方議会について考える「議会改革シンポジウム」の開催をはじめ、議会の監視機能のあり方について調査研究を実施しました。議会運営では、議員別の議案等の賛否の公表や傍聴者等への質問要旨の提供など、県民にわかりやすい議会運営の推進のほか、政策提言につながる議員間討議の導入や予算審査及び決算審査特別委員会における審議の充実など議会機能の充実強化を図ってまいりました。また、議場に足を運んでいただく取組みとして「議場コンサート」や次世代を担う高校生による議会を開催するなど、県民に親しみのある開かれた議会を目指しています。

 最後になりますが、本年11月15日・16日には天皇皇后両陛下をお迎えし「第34回全国豊かな海づくり大会〜やまと〜」が開催されます。県内外からお越しいただく多数の方々をあたたかくお迎えし、山・川・海の豊かな自然の恵みを未来に引き継ぐことを全国に発信する大会といたします。また古都奈良の秋は、正倉院の宝物が公開される「正倉院展」のほか、本年は新たに、奈良の都で完成した「古事記」をテーマに「特別展 語り継ぐココロとコトバ 大古事記展 −五感で味わう、愛と創造の物語−」が開催されています。奈良の魅力を満喫していただきたく皆様のご来県を心よりお待ちしております。

奈良県議会議長
山下 力(やました つとむ)

プロフィール

生年月日

昭和16年9月3日

主な議員歴

昭和58年4月〜
奈良県議会議員(現在8期目)
文教委員会、観光交通文化財保存対策委員会の委員長等を歴任
平成22年5月
奈良県議会副議長に就任
平成25年7月
奈良県議会議長(第94代)に就任
平成26年7月
奈良県議会議長(第95代)に就任