全国都道府県議会議長会

北陸新幹線金沢開業を目前にして

議長写真
平成26年12月
石川県議会議長

吉ア 吉規




 本年3月に第96代石川県議会議長に就任いたしました吉ア吉規でございます。

 私は、加賀平野の真ん中に位置する白山市内の農家に生まれ、ごく自然に農業に専心していましたが、農業政策が抱える様々な課題等に直面したことを契機として、「現場の声を活かす」、「地域の農業で生活できる環境をつくろう」との思いを強くし、社会に役立とうと決心したことが、私の政治家としての原点であります。

 さて、石川県民の40年来の悲願とも言える北陸新幹線の金沢開業が来年3月14日と決まり、開業効果を最大限に引き出し、県下全域に波及させるための種々の取組みがいよいよ待ったなしとなりました。

 そのため、本県では、去る10月に北陸新幹線の起点となる東京駅の周辺で開催された「日本橋・京橋まつり」において本県の祭りや伝統芸能による大規模なパレードを実施するなど、世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」、「金沢城・兼六園」や「加賀温泉郷」をはじめ、特色のある食や伝統工芸、豊かな自然など、本県の魅力について、首都圏をはじめとする全国の皆様方へ精力的に情報発信を行っているところであります。

 こうした中、石川県議会としても、北陸新幹線金沢開業を地域活性化の千載一遇のチャンスと捉え、執行部側の広範な各施策に対して議論や提案を重ねるとともに、北陸3県などの広域連携の活用も図りながら、多くの皆様方に、石川県、さらには北陸をご満喫いただけるよう、ハード・ソフトの両面で万全な環境づくりに取り組んでおります。

 議会の活性化や議会改革が叫ばれて久しい今日ですが、本県議会においては、平成23年12月に常任委員会として予算委員会を設置し、予算審議の充実を図っております。

 また、平成24年7月から議会広報紙「県議会だより」を年4回発行し県内全戸に配付しており、今年に入ってからは議員提案による政策条例2件を制定したほか、去る8月には新規企画として「ふれあい親子県議会教室」を開催し、参加された36組72人の皆様から大変ご好評もいただくなど、一定の成果を挙げているものと考えております。

 今後とも、地域の声にしっかりと耳を傾けながら、「開かれた議会」を推進するとともに、「議会の活性化・発信力の強化」に向け、引き続き全力で取り組んでまいりたいと考えております。

 終わりに、全国都道府県議会議長会の経済産業委員会副委員長として勉強の機会もいただいているところであり、大所高所からのご指導を賜りながら、公正な議会運営はもとより、県勢の更なる発展のため、今後とも精一杯尽力してまいる所存であります。

石川県議会議長
吉ア 吉規(よしさき よしのり)

プロフィール

生年月日

昭和24年1月3日

主な議員歴

平成6年3月〜
石川県議会議員(現在5期目)
土木企業委員会、総務企画委員会、循環型社会形成特別委員会、防災対策特別委員会等の各委員長及び監査委員を歴任
平成20年3月 石川県議会副議長に就任
平成26年3月
第96代石川県議会議長に就任