全国都道府県議会議長会

郷土やまなし悠久の発展に向けて

議長写真
平成27年2月
山梨県議会議長

臼井 成夫




 山梨県議会の臼井 成夫でございます。昨年12月に第122代山梨県議会議長に就任いたしました。

 私にとりましては、第104代議長に就任して以来、2度目の議長就任となります。議長という責任の重さを痛感しており、心を新たに全力で取り組む所存でございます。

 近年、人口減少が大きな社会問題となっており、厚生労働省が1月1日に発表した人口動態統計の年間推計によりますと、平成26年に生まれた赤ちゃんは100万1千人で、統計をとり始めた明治32年以降最少となり、自然減についても26万8千人で過去最大と推計されるとのことです。

 政府は人口減少に歯どめをかけるため、地方創生に本格的に取り組み始めております。今年は地方創生元年とも言われ、我々地方自治体は、知恵を絞り、活力ある地域を創生するための施策を積極的に展開していくことが必要と感じております。

 さて山梨県は、首都圏にありながら、周囲を世界遺産「富士山」を初め、八ヶ岳・南アルプスといった名峰に囲まれ、四季折々にすばらしい景観を楽しむことができます。この豊かな自然環境の中で盆地特有の環境を生かした「桃やブドウ」といった果樹を初めとする農産物に恵まれ、ワインの産地としても大きな評価をいただいております。

 今新たに、活力ある地域を創生するための「やまなし発展の芽」も着実に育ちつつあります。

 本県の新たな玄関口となる「リニア中央新幹線」は、昨年12月に着工となり、東京と甲府を約20分で結ぶ壮大なプロジェクトは、平成39年の東京・名古屋間の開業に向けて大きく前進いたしました。

 また、本県を南北に貫く「中部横断自動車道」は、平成29年の新東名への直結に向けて着々と整備が進んでおります。

 これらは、空港や新幹線駅を持たない本県の発展にとって不可欠であり、明るい未来への礎となるものと確信しているところであります。

 県議会といたしましては、こうした「やまなし発展の芽」を活力ある山梨の創造に向けて開花させるべく、昨年3月、議会改革の一環として県議会内に設置した常設の組織「山梨県議会政策立案特別検討会議」などを活用し、知事・執行部に対して積極的に政策提言を行っていく考えであります。

 今後は、私の座右の銘であります「和して同ぜず」のもと、議会内はもとより、知事・執行部とも自由闊達な議論を行う中で、県民から信頼される県議会となるよう尽力してまいります。

山梨県議会議長
臼井 成夫(うすい しげお)

プロフィール

生年月日

昭和19年12月27日

主な議員歴

昭和58年4月〜
山梨県議会議員(現在8期目)
総務委員会、土木委員会、議会運営委員会、予算特別委員会等の各委員長等を歴任
平成2年3月
第87代山梨県議会副議長に就任
平成10年12月
第104代山梨県議会議長に就任
平成26年12月
第122代山梨県議会議長に就任