全国都道府県議会議長会

活力と潤いある地域を築く県議会

議長写真
平成27年3月
茨城県議会議長

細谷 典幸




 1月の臨時会において、第106代茨城県議会議長に就任いたしました細谷典幸です。

 長引く経済の閉塞感の中にも、安倍政権の進める経済政策等により、随所に光明が見えてまいりました一方で、地方においては、未だその実感に乏しく、加えて少子化の進行や人口減少に伴う社会活力の低下、逼迫した財政状況など、地方を取り巻く環境は一刻も予断を許さない状況にあります。

 そのような中、本県にとっての最重要課題は、東日本大震災からの復興と福島第一原発事故による風評被害の払拭を確実なものにするとともに、今、全国各地で、様々な災害が頻発しておりますが、災害対応に想定外・・・があってはならないことから、震災の教訓を十二分に踏まえた災害に強い県土づくりを強力に推し進め、県民生活の安全をしっかり確保することと考えております。

 一方、人口減少問題がクローズアップされる中、それぞれの地域において住み良い環境を確保し、将来にわたって活力ある日本社会を維持するための地方創生は、もうひとつの最重要課題であります。本県議会においても、新たに調査特別委員会を設置し、如何にして地域資源を有効に活用しながら、地域の個性を活かした魅力ある地域づくりなどを進め人口を維持していくか、積極的な議論を展開しようとしております。

 本県には偕楽園をはじめ、筑波山や袋田の滝などの名所に加え、最先端の科学技術が集積するつくばを擁し、笠間焼や結城紬などの伝統工芸品もあります。また、メロンや梨、常陸牛などの豊富な食材に恵まれております。しかし、このような魅力的な県でありながら、民間の魅力度ランキング調査においては、最下位に位置しております。

 これをなんとか打破しようと、昨年11月の定例会で「いばらき観光おもてなし推進条例」を議員提案により制定し、県や関係業界、県民が一体となり本県を訪れた人を笑顔で温かく迎え、本県の歴史・文化、豊富な地域資源の魅力を伝えられるよう取り組むことといたしました。さらに県議会としても「議員一人ひとりが茨城の広報マン」を実践し、茨城の魅力を県内外へ積極的に発信しているところです。

 そして、4年後の2019年には茨城国体が、その翌年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されますので、是非、多くの方々に本県を訪れていただき、喜んでいただけたらと願っております。

 最後に、私は、議長就任にあたり「活力と潤いある地域を築く県議会」をモットーに掲げました。議会活動を通して県民一人ひとりが夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を営める地域社会を形成し、高い潜在力を有する郷土「いばらき」が輝かしい未来へ飛躍できるよう最善の努力を重ねていく所存ですので、今後とも、ご指導よろしくお願い申し上げます。

茨城県議会議長
細谷 典幸(ほそや のりゆき)

プロフィール

生年月日

昭和31年12月1日

主な議員歴

平成9年9月〜
茨城県議会議員(現在6期目)
文教治安委員会、保健福祉委員会、総務企画委員会、予算特別委員会、議会運営委員会の各委員長等を歴任
平成23年12月
第105代茨城県議会副議長に就任
平成27年 1月
第106代茨城県議会議長に就任