全国都道府県議会議長会

感謝の気持ちを込めて

議長写真
平成27年9月
石川県議会議長

中村 勲




 本年4月に、第97代石川県議会議長に就任いたしました中村勲でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 また、6月に開催された全国都道府県議会議長会の臨時総会において、歴史と伝統ある本会の副会長に選任されました。微力ながら、精一杯職責を果たす所存であります。

 私は、5男2女の3男として金沢市内で生まれ、極貧の中で暮らしていました。

 中学時代は朝4時に起きて牛乳配達に励み、卒業後は地元の鉄道会社で市電の車掌や運転士を務めていました。

 そんな私にとって大きな転機となったのは、森喜朗元総理のお父さま、森茂喜石川県根上町長との出会いです。森町長は、私のような者の話でも正装・正座して聞き、住民本位の町政に滅私奉公で取り組まれており、その人徳に深い感銘を受けるとともに、人生の師としてのご指導をいただきました。これが私の政治家としての原点となっています。

 石川県では、去る3月14日に県民悲願の北陸新幹線が金沢まで開業となりました。

 ゴールデンウィーク期間中の観光客の入り込み数は、昨年に比べて兼六園が約2倍、金沢城公園が約3倍、また、能登や加賀の観光地においても、多くの人々が訪れ、開業効果が全県に及んだことを実感しています。今後は、この開業効果をいかに持続し、県内すみずみにまで波及させ、県民一人一人にその効果を実感いただけることが大切だと思っております。

 また、5月17日には、天皇、皇后両陛下のご臨席を賜り、「第66回全国植樹祭」が開催されました。3日間の行幸啓期間中は、県内各地で多くの県民に慈愛に満ちた優しいお言葉をおかけくださり、至るところで、両陛下の深いお心遣いを感じさせていただきました。

 さて、本県議会では、より身近な県政をつくり上げていくために、「開かれた議会」を推進していくこととしており、その活動の一環として議長室を開放したり、将来の有権者である子どもたちを対象に、昨年から「ふれあい親子県議会教室」を開催しております。この教室は、小学校4〜6年生とその保護者の皆様に、議会の役割や仕組みの学習、議員との交流、議場見学などを通して、県議会に関する仕組みを学んでもらおうとするもので、今年は8月18日に開催しました。参加された35組70名の親子からは、「楽しかった。」、「有意義であった。」との感想が聞かれ、大変ご好評をいただいております。

 私は、子どものころ家が貧しく、生活保護を受け、皆様から助けられました。

 このことについては、心から感謝しております。私の政治家としての志の原点は、助けていただいた皆様への、また社会へのご恩返しだと考えています。

 今後も、皆様方からのご指導・ご鞭撻を賜りながら、公正な議会運営はもとより、県勢の更なる発展のため、今後とも精一杯尽力してまいる所存であります。

石川県議会議長
中村 勲(なかむら いさお)

プロフィール

生年月日

昭和16年6月10日

主な議員歴

平成11年4月〜
石川県議会議員(現在5期目)
総務企画委員会、産業委員会、土木企業委員会、文教公安委員会等の各委員長を歴任
平成21年3月 石川県議会副議長に就任
平成27年4月
第97代石川県議会議長に就任