全国都道府県議会議長会

鳥取県から地方創生を

議長写真
平成27年12月
鳥取県議会議長

斉木 正一




 本年5月、第84代鳥取県議会議長に就任いたしました斉木正一でございます。

 また、6月には、全国都道府県議会議長会臨時総会において、副会長に選任され、その使命と責任の重さに身の引き締まる思いであります。皆様方のお力添えを賜りながら、全力でその職責を果たしてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 鳥取県の人口は、昭和63年をピークに減少傾向が続いており、2040年には人口が約44万人となる推計や県内19市町村のうち13町を消滅可能性都市とする推計が発表され、激震が走りました。

 こうした状況の中で、人口減少社会に備えて、それぞれの地域の特徴・特色を踏まえ、創意工夫を凝らした主体的な取組を進め、安心・安全で快適に暮らしていくことができる地域を創ることが大切です。

 そこで、鳥取県では、本年10月に「鳥取県元気づくり総合戦略」を策定し、「響かせようトットリズム」を合言葉に、県民と一緒になって地方創生を進めていくこととしています。総合戦略の策定に当たっては、鳥取県議会では、議員全員協議会を開催して総合戦略案について知事から説明を受け、質疑等を行ったほか、常任委員会や本会議の一般質問などの場において、活発な議論を徹底的に行いました。同月中には、県内全ての市町村が総合戦略の策定作業を終え、全国で一番早く県内全自治体の総合戦略がそろったところであり、全国に先駆けて鳥取県から地方創生の実現に精力的に取り組んでおります。

 また、鳥取県議会は、議長が座長を務める議会改革推進会議を協議等の場として常設し、これまで積極的に議会改革に取り組み、議会の活性化に努めてまいりました。このような流れをさらに加速すべく、今年度、同会議において、会派等からの意見も踏まえ、議会改革のための検討事項を決め、優先順位をつけて、透明性が高く、県民に信頼され分かりやすい議会を目指し、協議を始めたところです。これからも議会制民主主義の本旨に則り、県民の幸福が第一であることを念頭に、その機能をこれまで以上に発揮できるよう一層の改革に努めてまいります。

 最後になりますが、鳥取県はカニの水揚量が日本一であり、この時期は「蟹取県」に改名しております。「蟹取県ウエルカニ♪キャンペーン」も来年2月末まで開催しておりますので、皆様方のご来県を心からお待ちしております。

鳥取県議会議長
斉木 正一(さいき しょういち)

プロフィール

生年月日

昭和23年1月1日

主な議員歴

平成11年4月〜
鳥取県議会議員(現在5期目)
企画土木常任委員会、総務警察常任委員会、産業振興調査特別委員会、防災・危機管理調査特別委員会、議会運営委員会の各委員長を歴任
平成21年6月
第75代鳥取県議会副議長に就任
平成27年5月
第84代鳥取県議会議長に就任