全国都道府県議会議長会

口蹄疫終息から2年、そして記紀編さん1300年

議長写真
平成24年9月
宮崎県議会議長

外山 三博




 昨年5月に第66代宮崎県議会議長に就任いたしました外山三博でございます。また、本年7月には全国都道府県議会議長会の副会長に選任いただき、その使命と職責の重さに改めて身の引き締まる思いであります。

 去る8月27日、本県畜産業はもとより、地域経済や県民生活に甚大な被害をもたらした口蹄疫の終息から2年を迎えました。温かい御支援をいただきました各都道府県議会の皆様に対しまして、改めて深く感謝申し上げる次第であります。

 口蹄疫により殺処分となった約30万頭に迫る家畜の尊い犠牲、そして畜産農家の方々の無念の思いを決して忘れることなく、本県畜産業の再生・復興に引き続き全力で取り組む所存であります。

 また、本年6月に制定した「宮崎県議会基本条例」において、大規模災害等への対応について全国で初めて規定するなど、宮崎県議会といたしましても、大規模災害等の発生に際し迅速かつ機動的に対応することとしております。

 さて、本県は、「天孫降臨」や「海幸山幸」など古事記や日本書紀に描かれた日本発祥にまつわる日向神話の舞台であり、多くの伝説や伝統文化、史跡等が残されております。今年は古事記編さん1300年、そして平成32年は日本書紀編さん1300年という大きな歴史の節目に当たることから、本県では、今年から平成32年までの9年間にわたり、「神話のふるさと みやざき温故知新ものがたり」をコンセプトに、市町村や民間団体等と一体となって「記紀編さん1300年記念事業」を展開していくこととしております。

 長い間受け継がれてきた神話・伝説や史跡、神楽をはじめ、豊富な農林水産資源や穏やかで優しい県民性など、本県の宝を再認識するとともに、県民の力を結集し、その磨き上げや情報発信を行うことにより、口蹄疫などからの再生・復興はもとより、本県のさらなる活性化に繋げていきたいと考えております。

 既に県内外におきまして様々な取組を実施しているところでありますが、この秋には「宮崎神宮大祭」や「西都古墳まつり」、「古事記ゆかりのご当地グルメまつり」など、古事記にまつわる様々なイベント等が開催されます。また、冬には国の重要無形民俗文化財に指定されている「高千穂の夜神楽」をはじめ、県内各地で神楽が奉納されます。

 この機会に「神話のふるさと みやざき」にぜひお越しいただき、日本発祥の地である本県の歴史・文化や食、そして温かい人情に触れていただけましたら幸いに存じます。

 皆様方の御来県を心よりお待ちしております。

宮崎県議会議長
外山 三博(とやま みつひろ)

プロフィール

生年月日

昭和14年11月6日

主な議員歴

昭和58年4月〜
宮崎県議会議員(現在7期目)
地場産業振興対策調査特別委員会、農林水産常任委員会、観光振興・リゾート対策調査特別委員会、総務企画常任委員会、議会運営委員会の各委員長及び監査委員を歴任
平成5年4月
第69代宮崎県議会副議長に就任
平成23年5月
第66代宮崎県議会議長に就任