全国都道府県議会議長会

県議会の役割と責任、そして議会の活性化に向けて

議長写真
平成29年3月
神奈川県議会議長

森 正明




 昨年5月に、第109代神奈川県議会議長に就任いたしました森正明でございます。また、7月には全国都道府県議会議長会の理事に選出され、日々、職責の重さを痛感しながら職務を全うするよう取り組んでいるところです。

 神奈川県はスウェーデン並みの約915万人という人口を抱え、また、経済規模はデンマークと同等の規模を擁し、横浜、川崎のような大都会もあれば田園もあり、丹沢などの本格的な山々、湘南の海、世界有数の観光地である箱根や古都鎌倉もある、まさに日本の縮図と言えます。

 また、本県には、野球、サッカー、バスケットボールなど、多くのプロスポーツチームがあり、スポーツに対する県民の関心はとても高いものがあります。

 私は神奈川県議会議員になる前はサッカー日本代表選手を務めておりました。

 議員への転身後は、「地方政治一筋」に歩みを進め、サッカー選手として築き上げた経験、情熱、そして行動力を活かして、県政の進展と地域の活性化のために力を注いでまいりました。

 神奈川県議会という、私にとってこれまでとは違うピッチである県政にキックオフしたのは18年前のことです。

 私は多くの人たちに支えられてスポーツ選手から県議会議員になることができました。

 たかがサッカー、されどサッカーです。

 一人でできないことはグループでやる。グループでできないことはチームでやる。物事を進める手順、信頼を築く手順はサッカーも県議会も変わりはありません。私たち地方議会議員は、時に自分の目指す政策を実現するためのプレーヤーであり、時に住民の社会活動を支える公正なルールをつくる審判でもあります。

 現在、本県では、少子高齢化や地方創生、ラグビーワールドカップ2019、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた対応、また、昨年7月に県立津久井やまゆり園で起きた痛ましい事件を受けての対応など、様々な課題を抱えております。こうした諸課題の解決に向けて、県が果たすべき役割、責任はますます重要となってきており、県議会に対する県民の期待も大変、大きくなっております。

 こうした期待に応え、県議会の役割と責任をしっかりと果たしていくため、県民と膝を交えて話しながら、常に県民の視点に立った開かれた議会となるよう、議会改革をさらに前進させ、県政の推進・発展に努めてまいる所存であります。

 これからも「正しく、明るくフェアプレー」の初心を忘れず、地方議会の活性化に貢献してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

神奈川県議会議長
森 正明(もり まさあき)

プロフィール

生年月日

昭和36年7月12日

主な議員歴

平成11年4月〜
神奈川県議会議員(現在5期目)
建設常任委員会、感染症対策特別委員会、人材活用特別委員会、防災警察常任委員会、議会運営委員会、予算委員会の各委員長を歴任
平成28年5月
第109代神奈川県議会議長に就任