地方創生にかける想い
大分県議会議長
井上 伸史
本年3月に第72代大分県議会議長に就任いたしました井上伸史でございます。
大分県議会は先の平成29年第1回定例会において、超党派による「健康寿命日本一おおいた県民運動推進条例」を全会一致で可決いたしました。この条例は、議員提案による10番目の政策条例となります。二元代表制の一翼を担う県議会として、執行部に対するこのような政策提言とチェック機能を強化するとともに、議長として円滑な議会運営と議会活動の活性化に取り組んでまいります。
さて、大分県では、平成30年10月から、「おおいた大茶会」をテーマに「第33回国民文化祭・おおいた2018 第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会」を開催し、全国から大勢のお客様をお迎えいたします。
その翌年にはラグビーワールドカップ2019TMが日本で開催され、大分県は開催都市の1つとして、世界中から多くのラグビーファンをお迎えいたします。さらに、平成32年には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されるなど、これからはビックイベントが目白押しです。
この絶好の機会を逃すことなく、地域の発展につながるよう、積極果敢に取り組みを進めてまいります。
私は昭和56年から本県西部の山間地に位置する旧上津江村長を18年務め、その後平成11年からは県議会議員としてこれまで地域に寄り添って活動してまいりました。過疎化が進む市町村の厳しい状況は、身にしみて理解しています。日本が人口減少社会を迎えた今こそ、地方創生は地域づくり・地域再生を図る最後の切り札と考えています。
各地域が知恵をしぼって地方創生に取り組んでいますので、自治体間の競争も厳しさを増しています。それぞれの市町村による地域づくりもさることながら、これからは協力すべきところは協力し、連携すべきところは連携し、県や市町村そして地域が一体となって魅力を高めていくことが重要です。
こうした連携のひとつに、九州各県議会の議員による自治体の枠を超えた連携があります。平成29年2月に九州観光振興議員連盟を立ちあげ、九州が一体となってインバウンド対策などに取り組んでいくこととしました。
都道府県レベルから市町村レベル、さらには地域レベルまで様々な連携の方策があると思いますが、大切なことは同じ方向にベクトルを向けていくことです。こうした動きが日本全国に広がり、地方創生が日本創生となるよう、全国都道府県議会議長会の皆さんとともに歩みを進めてまいりたいと思いますので、今後ともご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
大分県議会議長
井上 伸史(いのうえ しんし)
プロフィール
生年月日
昭和21年11月22日
主な議員歴
- 平成11年4月〜
- 大分県議会議員(現在5期目)
福祉保健生活環境委員会、総務企画委員会、過疎地域等振興対策特別委員会、文教警察委員会、決算特別委員会、土木建築委員会、地方創生対策特別委員会、予算特別委員会の各委員長、監査委員を歴任 - 平成23年5月
- 第91代大分県議会副議長に就任
- 平成29年3月
- 第72代大分県議会議長に就任