議会改革について
三重県議会議長
舟橋 裕幸
本年5月に、第107代三重県議会議長に就任いたしました舟橋裕幸でございます。
私は、三重県職員、三重県職員労働組合役員を経て、平成7年から三重県議会議員として活動してまいりました。三重県職員であったときから、「現場主義」を常に心がけ、様々な現場を訪問し、そこで生活を営む県民の方々の声をお聴かせいただきながら、何が課題であるかを把握するとともに、その解決に向けて全力で取り組んでまいりました。これからも、「現場主義」の初心を忘れることなく、生活者である県民の皆様のご意見を十分にお聴きし、県民福祉の向上に向けて一層努力していきたいと考えております。
また、今回、県議会議長という大役を仰せつかることとなりましたことから、議会内の様々な意見に謙虚に耳を傾け、県議会一丸となってその役割を十分に果たせるよう円滑な議事運営に努めてまいりたいと考えているところです。
さて、本年は、地方自治法の施行70周年を迎える極めて意義深い年に当たります。このような節目の年に当たり、地方自治体には、地域の自主性や自立性を十分に発揮し、より一層地方自治を伸展させていくことが求められています。
こうした中で、二元代表制の一翼を担う機関として、地方自治体における議会が果たすべき役割は、ますます高まっています。議会がその役割を十分に発揮するためには、県民の信頼を得ることがまずもって重要であります。そのために、三重県議会では、平成7年から議会改革に向けた様々な取組を推進しています。平成18年12月には、私も委員として参加しました議会基本条例検討会で十分に検討を重ねた後、都道府県議会としては初めてとなる議会基本条例を制定しました。その中で、開かれた議会運営の実現や住民本位の政策決定と政策監視・評価の推進、独自の政策立案・政策提言の強化などに取り組んできたところであります。
しかしながら、議会基本条例の制定から10年以上が経過したことや社会情勢の変化等も勘案いたしますと、これまでの議会改革の取組を検証しつつ、他の議会の取組事例も参考にしながら、条例の見直しや新たな視点からの改革に向けた検討について進めていく必要があると考えています。
今後とも、三重県議会の不断の改革を一層進めてまいりたいと考えておりますので、各都道府県議会の皆様方のご指導ご鞭撻につきましてよろしくお願いいたします。
三重県議会議長
舟橋 裕幸(ふなはし ひろゆき)
プロフィール
生年月日
昭和30年4月4日
主な議員歴
- 平成7年4月〜三重県議会議員(現在6期目)
教育警察常任委員会、健康福祉環境常任委員会、議会運営委員会、選挙区調査特別委員会の各委員長を歴任- 平成15年5月
- 四日市港管理組合議会議長に就任
- 平成24年5月
- 第106代三重県議会副議長に就任
- 平成29年5月
- 第107代三重県議会議長に就任