全国都道府県議会議長会

県民に開かれた県議会を目指して

議長写真
平成29年10月
福井県議会議長

松田 泰典




 本年5月に、第99代福井県議会議長に就任いたしました松田泰典でございます。

 7月に全国都道府県議会議長会の副会長に選任され、その職責の重さを痛感しているところであります。

 「越山若水(えつざんじゃくすい)」という言葉で表される福井県は、美しい緑の山並みの越前と、清らかな水に恵まれた若狭から成り立ち、歴史や文化、食など魅力豊かな県です。子どもたちの学力・体力は全国トップクラス、幸福度ランキングは全国一位であり、日本一子育てしやすく暮らしやすい県であると自負しております。

 9月には、「こしひかり発祥の地」福井が持てる技術の粋を尽くし開発した日本一おいしい誉れ高き新しいお米「いちほまれ」の販売を開始しました。「絹のような白さと艶」「口に広がる優しい甘さ」「粒感と粘りの最高の調和」という特徴を持ったお米です。ぜひご賞味いただきたいと思います。

 さて、今年3月には本県が強く要望していた北陸新幹線の敦賀から新大阪までの全ルートが決定しました。今後は、一日も早い全線開業を目指し運動を続けます。

 また、来年には「福井しあわせ元気国体・福井しあわせ元気大会」が開催されます。障がいの有無に関わらず、すべての人がスポーツを通じて交流できる大会となるよう、成功に向けて、全力で取り組んでいるところです。

 こうした中、県議会は、県政の意思決定機関として、様々な施策を十分審議するとともに積極的に提案を行っております。

 本年6月議会において、県民の財産である森林を有効に活用していくため、木を植え、育て、使うという循環を促進していく『みんなでつかおう「ふくいの木」促進条例』を議員提案により制定しました。

 また、ろう者の意思疎通の手段であり、かつ言語である「手話」の普及やすべての県民との共生を目的として「福井県手話言語条例(仮称)」の議員提案を目指しております。

 さらに、代表質問の審議状況を、多くの方々に速やかにご覧いただけるよう、リアルタイムに文字化して提供するシステムを都道府県で初めて導入しました。

 また、18歳選挙権も見すえ、今年で第3回目となる「高校生県議会」を開催し、若者の県議会への関心を高めるよう努めています。

 今後とも、更なる機能強化と、より開かれた議会を目指していく所存でありますので、各都道府県議会の皆様方のご支援とご助言をお願い申し上げます。

福井県議会議長
松田 泰典(まつだ やすのり)

プロフィール

生年月日

昭和29年10月31日

主な議員歴

平成15年4月〜
福井県議会議員(現在4期目)
厚生常任委員会、総務教育常任委員会、産業常任委員会の各委員長、監査委員を歴任
平成26年6月
第101代福井県議会副議長に就任
平成29年5月
第99代福井県議会議長に就任