全国都道府県議会議長会

地方の輝きをどうつくるか

議長写真
平成24年11月
香川県議会議長

平木 享




 本年5月に第84代香川県議会議長に就任いたしました。また、本年7月に全国都道府県議会議長会副会長に就任いたしました。心から光栄に存じますとともに、その使命と責任の重さに身の引き締まる思いであります。

 私は、平成7年に県議会議員選挙に初めて出馬。その時の決意の言葉が、「あなたのために香川をよくするのではなく、あなたといっしょに香川をよくしたい」。With:いっしょに町づくりすることが、政治の原点と訴えました。更に、陽明学の心である「知行合一」を記しました。理念と行動の一致こそ、政治家の出発点でなければならない。志のない政治は羅針盤のない航海と同じと訴えました。

 そして、今、県議会議長就任の中、更なる高い志と強い行動を求め、県政発展のため全力投球の日々であります。

 今、県政を取り巻く環境は、大変厳しいものがあります。少子高齢化社会の中での人口減少、社会負担の増加、南海トラフ地震等への安全不安、医師不足等による地域医療の崩壊、若者の都会への流出、地方公共交通の弱体化など、地方は嵐のど真ん中にいます。その嵐の眼は、都市と地方の格差、中央集権体制の金属疲労であります。国は、国の元気が地方の元気を創ると主張するが、それは大きな間違い。地方の元気が国の元気を創るのです。地方の元気の集合体こそ、国の形であるべきです。だから、地方独立の仕組みこそ、今、最も必要なのであります。

 そして、地方の独立の輝きを創るためには、知事部局と議会は、車の両輪でなければならない。そのためには、議会自身も更に開かれた議会、議員立法・条例化を提案できる議会等、議会の独立の輝きを強く求めなければならないと決意しています。

 中国の言葉にも、「一年の計は田を耕すにあり。十年の計は木を植えるにあり。五十年の計は人を養うにあり。」があります。まさしく、国づくりの言葉です。

 現在の県民の幸せをどう守り、育てるのか、さりとて10年先もきちっと見据えなければならない。そしてすべての理念・行動は人がする以上、人づくりこそ最も大事であるという教えであります。まさに、香川県議会の志であります。

 改めて、我々議員は、県民の負託を受けた代表であるという強い自覚を心に刻み、私自身も県議会議長の職責の重さを強く噛みしめながら、輝く議会づくりを目指してまいります。

香川県議会議長
平木 享(ひらき すすむ)

プロフィール

生年月日

昭和23年2月21日

主な議員歴

平成7年4月〜
香川県議会議員(現在5期目)
行政改革特別委員会、高速道・都市開発対策特別委員会、環境対策特別委員会、環境建設常任委員会、総務常任委員会の各委員長及び監査委員を歴任
平成22年4月
第85代香川県議会副議長
平成24年5月
第84代香川県議会議長