全国都道府県議会議長会

議長の役割を果たすために

議長写真
平成30年10月
愛知県議会議長

松川 浩明




 本年5月に第98代愛知県議会議長に就任いたしました松川浩明でございます。

 議長として早くも5か月が経とうとしておりますが、その職責の重さに改めて身が引き締まる次第です。私は平成7年4月に愛知県議会議員に初当選して以来、「まっすぐひたむきに」を政治信条としてまいりました。議長としても、これまでと同様、引き続きまっすぐひたむきに精進していく所存であります。

 さて、我が愛知県は、製造業を中心に世界に誇る産業集積地としての地位を確立するなど、活発な経済活動を展開することにより、我が国の経済の牽引役を果たしてまいりました。

 昨年は、6万平方メートルの展示面積を有し国内初の国際空港直結型となる愛知県国際展示場の起工や、国産初の旅客機であるYS11などを展示するあいち航空ミュージアムの開館、本県の基幹産業である自動車産業を高度化する遠隔型自動運転システムの全国初の公道実証実験など、愛知の未来を創るプロジェクトが着々と進展しました。

 今後も、2026年に愛知・名古屋で開催される第20回アジア競技大会や、2027年度のリニア中央新幹線の品川−名古屋間開業などのビッグプロジェクトを、愛知の飛躍につながるマイルストーンとして推進し、地域の活力や発信力をより一層高めていくことが重要であると考えております。

 こうした中において、議会といたしましては、二元代表制の一翼を担う機関として、行政とは異なる視点から、知事を始めとする執行機関の事務事業に対する監視及び評価の機能を強化し、県民福祉の向上や地域の特性を生かし県勢の発展に資する政策の立案及び提言に努めていかなければなりません。

 そのためにも、議員はその責務を認識し必要な自己研鑽に努め、誇りを持ってその職責を果たすことが求められており、私も議長として、常に県民の幸せを念頭に置き全力を尽くして議会運営に努めてまいりたいと考えております。

 最後に、本県にとって、昭和54年以来、40年ぶり2回目となる第70回全国植樹祭が、来年の春、愛知県森林公園をメイン会場として開催されます。新しい元号になって初めての全国植樹祭として、来年5月1日に御即位される天皇皇后両陛下に御臨席を賜ることになれば、新たな時代の幕開けを象徴するイベントとなり大変光栄なことであります。全国から参加される皆様を、おもてなしの心でお迎えするとともに、花の生産55年連続日本一である「花の王国あいち」らしく、会場周辺の飾り花を県産の花きを使用して華やかにするなど、参加される方々の心に残る祭典となるよう準備に万全を尽くしてまいります。

 皆様方のご来県を心よりお待ちしております。

愛知県議会議長
松川 浩明(まつかわ こうめい)

プロフィール

生年月日

昭和39年3月4日

主な議員歴

平成7年4月
愛知県議会議員に初当選(現在5期目)
警察委員長、議会運営委員長、産業振興・環境対策特別委員長、公営企業会計決算特別委員長、監査委員等を歴任
平成30年5月
第98代愛知県議会議長に就任