全国都道府県議会議長会

高知県の活性化をめざして

議長写真
平成30年11月
高知県議会議長

土森 正典




 本年3月に、第97代高知県議会議長に就任いたしました土森正典でございます。

 7月には、3度目となる全国都道府県議会議長会の副会長を拝命し、その職責の重さを日々痛感しているところであります。

 さて、高知県は、森林率が84%と全国一の森林県で、山々は、「日本最後の清流」四万十川や仁淀ブルーといわれる仁淀川などを育んできました。また、県土の三方が海に接する海洋県でもあり、昔から漁業も盛んで、カツオのタタキに代表される魅力あふれる食文化が花開いております。

 10月には、この自然豊かな本県において、「明治150年記念第38回全国豊かな海づくり大会〜高知家大会〜」が開催されました。

 海づくり大会は、全国植樹祭、国民体育大会と並ぶ「三大行幸啓」の一つですが、平成で最後の三大行幸啓が本県で開催され、天皇皇后両陛下の御臨席を賜り、開催県の議長として随従させていただきました。

 本県は、このように多くの自然に恵まれている一方で、全国に先行した人口減少による経済の縮小など、困難な課題に直面しております。

 私は、人口問題をライフワークとしており、これまで、産業振興や移住施策の推進、さらには少子化対策や子育て支援など、人口減少対策のためのさまざまな政策提言を、県に対して行ってまいりました。

 現在、県では、人口減少に起因するさまざまな課題を解決するため、「地産外商が進み、地域地域で若者が誇りと志を持って働ける高知県」、「県民の誰もが住み慣れた地域で、安心して暮らし続けることのできる高知県」を目指し、「産業振興計画」や「日本一の健康長寿県構想」を策定し、さまざまな施策に全力で挑戦を続けております。

 県民から負託を受けました県議会としましては、その使命を果たすため、従前にも増して監視機能の強化が求められており、予算の適正かつ効率的な執行の確保に努めております。

 さらに議員提案により、昨年2月定例会では、「高知県県産木材の供給及び利用の促進に関する条例」、本年9月定例会では「高知県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」を制定するなど、政策提言機能の強化にも取り組んでいるところです。

 また、本県議会では、私自身が座長として携わった「政務活動費の運用のあり方に関する検討会」において、政務活動費について、従来の運用を見直し、平成27年度から、全国に先駆けて、収支報告書だけでなく、その添付書類である会計帳簿や領収書など全ての書類をホームページ上で公開するなど、県民に開かれた県議会の実現にも努めてきております。

 今後とも、監視機能や政策提言機能の強化に努め、各都道府県議会並びに全国都道府県議会議長会の皆様と連携・協力して、地方創生の実現に努めてまいりたいと考えておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

高知県議会議長
土森 正典(ともり まさのり)

プロフィール

生年月日

昭和19年2月11日

主な議員歴

昭和51年8月
中村市議会議員に初当選
昭和58年4月
高知県議会議員に初当選(現在9期目)
産業経済委員会委員長、文化厚生委員会委員長、議会運営委員会委員長、決算特別委員会委員長等を歴任
平成4年3月
第76代高知県議会副議長に就任
平成9年9月
第76代高知県議会議長に就任
平成18年3月
第85代高知県議会議長に就任
平成30年3月
第97代高知県議会議長に就任