全国都道府県議会議長会

福岡そして九州の更なる発展に向けて

議長写真
平成31年1月
福岡県議会議長

井上 順吾




 昨年5月に第68代福岡県議会議長に就任いたしました井上順吾でございます。

 福岡県は一昨年、昨年と2年続けて豪雨災害に見舞われました。全国の皆様からお見舞いや励ましの言葉を頂戴し、ご支援いただきましたことに、改めまして、厚く御礼を申し上げます。引き続き、被災地の復旧・復興に向け取り組んでまいります。

 さて、福岡県議会では、議員提案による政策条例の制定に積極的に取り組んでおり、県民が安全に安心して暮らすことができる地域社会の実現に向けて、これまでに「飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例」や「薬物の濫用防止に関する条例」及び「犯罪被害者等支援条例」を制定し、現在も、性暴力を抑止し、性被害から県民を守ることを目的とする条例の制定について、検討を進めています。

 また、経済政策では、九州が一体的に発展する「九州の成長戦略」の提言と実現に取り組んでいます。平成28年10月に制定した「観光王国九州とともに輝く福岡県観光振興条例」では、本県は、県の区域を超え、九州各県と連携して広域的な観光振興を目指すことを定め、本県議会と九州の政財界の有志によって設立し、活動を続けている政策研究団体「九州の自立を考える会」(会長:藏内勇夫県議)が制定を提案していた九州の統一的ロゴマークも、昨年5月に九州地域戦略会議で決定(下図)され実現しました。ラグビーワールドカップ2019TM に向け、フランスの政府・スポーツ・旅行・メディアの関係者を集めて7月にパリで開催された九州合同レセプションでは、さっそく、このロゴマークの下に、観光や伝統工芸、食など九州の魅力のPRが行われました。これからも、私どもは、九州へのお客様をお迎えする「暖簾」をモチーフに「九」「州」「一つ」の文字を組み合わせ、「九州は一つ」を象徴するこのロゴマークを活用して、九州の魅力、活力、一体感をアピールし、九州のブランド力向上を進めてまいります。

 昨年11月には東京都千代田区麹町に、福岡県初となるアンテナレストラン「福扇華(ふくおか)」がオープンしました。「福岡の匠の技」を体感できる内装の部屋で、郷土料理や福岡の美味しい食材をふんだんに使った日本料理、県産銘酒など「福岡の食」を提供しています。皆様方におかれましては、上京の折に是非お立ち寄りいただき、福岡県の魅力をご堪能いただければ幸いに存じます。

 本年は、4月の統一地方選挙、5月の改元、6月のG20、7月の参議院選挙を経て9月にはラグビーワールドカップ2019TM 日本大会が開催されるなど、社会が大きく動きます。このような変化に対応しながら、更なる議会改革に取り組んでまいりますので、今後とも各都道府県議会及び全国都道府県議会議長会の皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。

福岡県議会議長
井上 順吾(いのうえ じゅんご)

プロフィール

生年月日

昭和26年12月4日

主な議員歴

平成17年9月
福岡県議会議員に初当選(現在4期目)
総務企画地域振興委員会委員長、防災及びエネルギー・水安定供給調査特別委員会委員長、広域行政推進対策調査特別委員会委員長、議会運営委員会委員長を歴任
平成30年5月
第68代福岡県議会議長に就任