全国都道府県議会議長会

令和元年 開かれた県議会を目指して

議長写真
令和元年5月
茨城県議会議長

川津 隆




 本年1月に、第111代茨城県議会議長に就任いたしました川津驍ナございます。新たな「令和」の時代の幕開けにあたり、改めて、天皇陛下の御即位を心からお慶び申し上げます。また、令和最初の議長随想への執筆の機会を頂き、誠に光栄です。

 さて、地方分権が進展する中、二元代表制の一翼を担う議会の役割がますます重要になってきております。

 このような中、茨城県議会では、選挙権年齢の引き下げに伴い、主権者教育の重要性が高まるのを受け、平成27年より、他の都道府県に先駆けて、すべての定例会で、授業の一環として高校生の議会傍聴を受け入れてまいりました。今後も積極的に受け入れていく予定です。

 さらに、開かれた県議会を目指しての県内各地域での出前委員会開催や議員提案条例の制定、委員会におけるスマートフォンの使用をはじめとした県議会のICT化等に取り組んでまいりました。3月には、社会全体のICT化の進展に対応するため、「茨城県議会ICT化検討会議」を設置し、本会議及び委員会でのタブレット端末の使用や資料等のペーパーレス化等、議会審議の充実や議会運営の効率化・活性化に資するICTの導入について協議を行っております。

 また、我が国は本格的な人口減少社会を迎えており、本県の人口も、前年比で1万5千人の減少という正に非常事態と言える状況にあります。

 そのような中で、「活力があり県民が日本一幸せな県」をつくるには、県内の産業を育成・振興することで県の財政力を強化し、それによって社会福祉や教育などを向上させ、将来につながる好循環を生み出していくことが必要であり、その意味で、産業の育成・振興は県の浮沈を握る最重要政策であります。

 このため、本県議会では、3月に調査特別委員会を設置し、本県の特徴を活かした「県内産業の育成や振興に関する諸方策の在り方」について調査を進めております。

 新元号「令和」のはじまりである記念すべき本年、本県では第74回国民体育大会及び第19回全国障害者スポーツ大会が開催されます。本県はメロンをはじめ、梨、栗、常陸牛やあんこうなど、美味しい食材の宝庫でもあり、「筑波山」や「霞ヶ浦」、ネモフィラで有名な「国営ひたち海浜公園」、日本三名園のひとつである「偕楽園」などの観光名所にも恵まれています。全国から来県する皆様に、県民総力を挙げて心のこもったおもてなしをさせていただきますので、ぜひお越しください。

 皆様にとって、令和の時代が明るく実り多き時代となりますことを心よりお祈り申し上げます。

茨城県議会議長
川津 隆(かわづ たかし)

プロフィール

生年月日

昭和26年10月14日

主な議員歴

平成6年12月
茨城県議会議員に初当選(現在6期目)
環境商工委員会、土木委員会、情報委員会、決算特別委員会、予算特別委員会、議会運営委員会の各委員長及び茨城県監査委員を歴任
平成27年12月
第109代茨城県議会副議長に就任
平成31年1月
第111代茨城県議会議長に就任