全国都道府県議会議長会

新たな時代を迎えて

議長写真
令和元年7月
北海道議会議長

村田 憲俊




 本年5月、第32代北海道議会議長に就任しました村田憲俊でございます。どうぞよろしくお願い致します。

 また、6月に開催された全国都道府県議会議長会の臨時総会において、伝統ある本会の副会長に選任され、その使命と責任の重さを痛感しているところであり、微力ながら精一杯その職責を果たしてまいる所存であります。

 先ず皆様には、昨年9月、最大震度7を観測した北海道胆振東部地震の発生に際し、温かいご支援を頂きましたことに対しお礼を申し上げます。現在、北海道では、一日も早い災害からの復興に向けて、全力で取り組んでいるところです。

 近年、風水害や地震等の自然災害は、多発化、大規模化、多様化しつつあり、多くの人的・物的被害をもたらしています。

 このような中、北海道では、本年9月に世界各国の高校生が津波の脅威と対策を学ぶ場として「世界津波の日」高校生サミットを開催します。北海道の地において、若者をはじめとする皆様の防災意識の向上が図られるとともに、世界各国の「きずな」がより一層深められることを大いに期待しています。

 北海道は昨年、北海道命名150年という大きな節目を経て、令和という新たな時代を迎えました。

 このような時代の転換点において、本道は、全国を上回るスピードで人口が減少する局面を迎えており、如何にして持続可能な地域づくりを進めていくことができるのかという課題に直面しています。

 一方で、広大な大地を誇る北海道は、豊富な水や雄大な山々を始めとした豊かな自然環境や安全で安心な食、地域に根ざした多様な文化に恵まれるなど、大きな潜在力を有しており、平成29年度の本道の観光入込客数は、過去最高となる5,610万人を記録しました。こうした中、本年10月には、G20観光大臣会合が倶知安町で開催されることから、世界に向けた本道の魅力の発信に取り組んでいます。

 さらに、来年4月には、北海道の先住民族であるアイヌの人々による歴史・伝統・文化等の継承・創造やアイヌに関する理解促進、アイヌ文化復興に向けた全国的ネットワークの拠点として、民族共生象徴空間(愛称ウポポイ。アイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」の意味)が白老町に誕生する予定となっており、現在、年間来場者数100万人を目指して、受入体制の整備を進めているところです。

 このように、本道が、その有する潜在力を十分に発揮していくことで、令和の時代に一層輝く北海道を築き、次の世代に希望を引き継いで参りたいと思います。

 人口減少社会の到来など、地域社会が大きく変容し、地方は多くの課題に直面する中、地方議会においては、政策形成機能の発揮や民意の反映など、その果たすべき役割はますます重要となっています。

 私も全国議長会の副会長として、地方議会の活性化に向けて努力して参りたいと思いますので、皆様のご指導、ご支援を心よりお願い申し上げます。

北海道議会議長
村田 憲俊(むらた のりとし)

プロフィール

生年月日

昭和25年1月24日

主な議員歴

平成15年4月〜
北海道議会議員(現在5期目)
議会運営委員会、総務委員会の各委員長を歴任
令和元年5月
第32代北海道議会議長に就任