全国都道府県議会議長会

ポジティブな県議会を目指して

議長写真
令和元年8月
奈良県議会議長

粒谷 友示




 令和の時代になって最初の、そして第100代目の奈良県議会議長に就任するとともに、全国都道府県議会議長会副会長を拝命しました粒谷友示でございます。このような重責を担うことは光栄であるとともに、改めて責任の重さを痛感しているところであり、皆様のお力添えを賜りながら、地方自治の発展に精一杯努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、地方分権が進展し、二元代表制の一翼を担う地方議会の役割がますます重要になってくる中、議会改革をさらに進めていくことが必要となっています。議会運営においては、十分なディベートが交わされるポジティブな議会にしたいと考えています。議員にも政策立案能力が求められており、理事者側の政策を批判するだけでなく、「自らはこう思う」という信念で対案をぶつけ合うことにより、理事者側にも緊張感が高まり、議論の結果、より良い政治・政策が生まれると思います。

 また、市町村との連携も重要と考えています。直面するさまざまな行政課題の中には、県議会議員の選挙区をまたぐような案件も多く、自らの選挙区以外の地域にも目を向ける必要があります。県は一つという考え方を共有しつつ、市町村と連携・協力して、地域の声をしっかりとくみ取り、より良い地域づくり、より良い奈良県づくりに取り組んでいきたいと考えています。

 ところで、「令和」は日本最古の歌集「万葉集」を出典とする元号ですが、奈良県は数多くの万葉歌が詠まれた地であり、万葉集のふるさととも言えます。奈良県では、古事記・日本書紀・万葉集に代表される歴史素材を活用した施策を効果的に展開することにより、「本物の古代と出会い、本物を楽しめる奈良」を実現する「記紀・万葉プロジェクト」に取り組んできましたが、来年は日本書紀完成1300年にあたり、その集大成の年になります。新しい「令和」の時代を迎え、改めて記紀・万葉のふるさと奈良県の良さを感じていただけるよう努力してまいりますので、より多くの皆様のご来県を心よりお待ちいたしております。

奈良県議会議長
粒谷 友示(つぶたに ともし)

プロフィール

生年月日

昭和19年3月4日

主な議員歴

昭和58年4月〜平成6年1月
生駒市議会議員(3期)
平成7年4月〜奈良県議会議員(現在7期目)
文教委員会、幹線交通対策特別委員会、経済労働委員会、総務警察委員会、少子化対策・女性の活躍促進特別委員会、防災・県土強靱化対策特別委員会の各委員長及び奈良県監査委員を歴任
令和元年5月
第100代奈良県議会議長に就任