全国都道府県議会議長会

議会の活性化に向けて

議長写真
令和元年11月
群馬県議会議長

狩野 浩志




 群馬県議会議長の狩野浩志でございます。

 令和元年という節目の年に、第93代群馬県議会議長に選出され、7月には、伝統ある全国都道府県議会議長会の監事を拝命いたしました。誠に光栄であるとともに、職務の重要性と責任の重さを痛感しております。

 さて、昨年26年ぶりに国内で発生が確認された豚コレラにつきましては、いまだ感染拡大に歯止めがかからない状況が続いております。飼養頭数が60万頭を超える本県においても野生イノシシへの感染が確認される中、県議会といたしましても、関係機関と連携を図りながら、豚へのワクチン接種や飼養衛生管理の徹底など、感染阻止に向け今後とも全力で取り組んでまいります。

 ところで、本県においても人口減少が進み、従来の制度や仕組みの前提が大きく変化する中、県民の安全・安心な暮らしを守り、群馬らしさを生かした豊かな社会を実現するためには、数多くの課題があります。この課題解決のために、県議会が果たす役割は極めて重要であり、総力を挙げた取組が求められています。

 また、全国的に政治離れが進み、投票率の低下が憂慮すべき状況にある中、本県議会といたしましても、議会活動に対する県民の理解促進に向けた努力を継続していく必要があり、特に若者の政治への関心を高める取組については、一層の充実を図っていかなければならないと考えております。

 そこで、群馬県議会では、若者の政治や議会への関心を深める取組として、平成30年から、県議会議員が高等学校へ出向き、議会や政治の仕組みなどを説明し、生徒と意見交換を行う「GACHi(ガチ)高校生×(かける)県議会議員」を実施しております。大学生が本会議を傍聴した後に、議員との意見交換を行う「ぐんまシチズンシップ・アカデミー」と併せて、今後も継続して取り組むことにより、若者の政治離れが少しでも解消できればと考えております。

 これからも県民の信頼に応えるべく、誠心誠意、多くの課題に全力で取り組むとともに、活発な議論を展開し、積極的に政策提言を行うなど、更なる議会の活性化に向けて最大限の努力を払ってまいります。

 本県は、草津温泉をはじめとする数多くの温泉地や、尾瀬や谷川岳などといった豊かな自然に恵まれ、近年ではその自然の恵みを活かしたアウトドアスポーツも人気となっております。また、世界遺産「富岡製糸場」をはじめ、世界の記憶「上野三碑」や数多くの古墳や埴輪など、世界に誇る歴史文化遺産もございます。他にも、粉食文化を誇る本県の伝統料理「おっきりこみ」をはじめとする麺料理や、本県産の多彩な食材を使った群馬県のおもてなし料理「すき焼き」など、食の魅力にも溢れております。

 この機会に是非本県にお越しいただき、群馬の魅力に触れていただけると幸いです。

群馬県議会議長
狩野 浩志(かのう ひろし)

プロフィール

生年月日

昭和35年8月23日

主な議員歴

平成15年4月
群馬県議会議員に初当選(現在5期目)
厚生文化常任委員会委員長、議会運営委員会委員長及び群馬県監査委員を歴任
平成26年5月
第88代群馬県議会副議長に就任
令和元年5月
第93代群馬県議会議長に就任