全国都道府県議会議長会

「令和」新時代を迎えて

議長写真
令和元年12月
大阪府議会議長

三田 勝久




 令和の新時代を迎え、「即位礼正殿の儀」、「饗宴の儀」、「大嘗宮の儀」そして「大饗の儀」に参列させていただきましたこと、誠に光栄に存じております。改めて心よりお慶び申し上げます。

 昨年11月に、2025年の国際博覧会が大阪・関西で開催されることが決定しました。誘致の際には全ての都道府県議会の決議を賜り、本当にありがとうございました。現在、万博の実施主体である日本国際博覧会協会が政府や経済界などと一丸となって準備を進めています。大阪府議会におきましても、本年5月に「2025年大阪・関西万博推進特別委員会」を設置したところであり、万博の成功に向け様々な活動に取り組んでまいります。

 本年6月28日、29日の2日間にわたり、37の国や国際機関が参加する我が国初のG20サミットが大阪で開催されました。ここでは、データ流通や電子商取引に関する国際的なルールづくりを進めていく「大阪トラック」、海洋プラスチックごみによる新たな汚染を2050年までにゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」等が決まりました。全国の都道府県警察より多数の警察官を大阪に派遣いただき、大きな混乱もなく終えることができ、皆様のご協力に心より感謝申し上げます。

 7月には、仁徳天皇陵古墳をはじめとする「百舌鳥・古市古墳群」が大阪府内で初めての世界遺産に登録されました。国内外からより多くの皆様にお越しいただけることを期待しております。

 また、大阪府議会では、本年5月に議会改革検討協議会を設置し、今期から本会議での一般質問の回数を増やすことや、より専門性の高い審査を行うため従来の決算特別委員会ではなく各常任委員会で決算審査を行う取組を9月定例会から始めました。今後は、議会資料のペーパーレス化など幅広く検討し、議会機能の一層の充実強化を進めてまいります。

 地方議会議員の厚生年金への加入について一言申し上げます。大阪府議会では、議員のなり手不足と年金の結び付けには違和感があり、別次元で議論すべき課題であるとの認識から「新たな国民負担が伴う地方議会議員の厚生年金加入に断固反対する意見書」を10月25日、全会派一致で採択いたしました。これを受け、10月31日の全国都道府県議会議長会定例総会では、大阪府議会として反対票を投じた次第であります。どうぞ、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 令和の新時代を迎え、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの後、日本の成長の起爆剤となるのが2025年大阪・関西万博です。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」、国連が推進するSDGs(持続可能な開発目標)が達成される社会です。私も、心新たに、令和新時代にふさわしい社会の実現に向け全力で取り組んでまいります。

大阪府議会議長
三田 勝久(みた かつひさ)

プロフィール

生年月日

昭和34年9月20日

主な議員歴

平成15年4月〜
大阪府議会議員(現在5期目)
平成23年5月
商工労働常任委員会委員長
平成24年5月
大阪府監査委員
令和元年5月
第112代大阪府議会議長に就任